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ライフワークとしての学びを考えます。

他人と比較するな 比較するのは過去の自分だけ

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「A子ちゃんはもうツェルニー50番弾いている」
「B子ちゃんはコンクールで一等賞よ」
「Cちゃんは一日7時間練習してるのよ」
「誰々さんは・・・」
「誰々君は・・・」
 
 
思い出せば、幼い頃から、相当他人と比較されて育ってきたような気がします。
 
他人との比較に負けると、
 
「あの人は成功しているのに」
「なぜ認められないのか」
「あの人はお金持ちになっている」
「私は才能がないのかもしれない」
 
と、次々に湧き上がってくる「劣等感」。
そして、さらにやってくる「自己顕示欲」の波にもまれ苦しむ。
 
もし他人と比較して勝ったとしても、一時的に劣等感は満足する。しかし、誰かが傷つく。誰かが不幸になる。
 
劣等感は満足したときの喜びを忘れられず、どうしたら他人との比較に勝てるだろうかということばかりエネルギーを使うようになってしまう。
 
そして、比較はキリがありません。
誰かとの比較に勝ったとしても、必ず次が現れる。世界の果てまで行ったとしても。
 
比較とは、自分の中に存在するエゴの呪縛であり、本来の自由な創造性を奪うのだと感じています。
そして、油断すれば比較の罠は心の中にすぐに忍び込んでくる。
 
劣等感は、ある音楽表現の深みにおいて必要な場合もあります。
比較は、例えば陸上競技のようなスポーツの結果においては意味があるかもしれません。
ビジネスにおいても競争・サバイバル。必ずしもすべてが悪いわけではありません。
 
しかし、幸せの質はちがう。
 
私は、自分自身の劣等感においては、ある時期までに克服すべきと思います。
 
そして、他人との関係に上も下もない。
仕事においては、共に成長する、この仲間と出会えてよかったと思えるような「ご同行」だと考えます。
 
だから、比較するのは過去の自分だけで良いと私は思います。
過去の自分と比較してどれだけ成長したか。
 
それが一度きりの貴重な人生を生ききるために大事なことだと考えています。
 

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