行住坐臥
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これまでに、いくつもの伝説の講演をなさり、講演会場にはいつも著名人や文化人が多く訪れる。
そんな方に尋ねました。
「どのような心の準備をなさっていますか?」
すると、こうおっしゃいます。
「祈りです」
「私は宗教的な人間ではありません。しかし、手を合わせて祈ります」
「祈り。それはすなわち感謝です」
「どんな場所でも一人になり、手を合わせる。行住坐臥。わざわざ座禅を組むことはありません。心がければどんな場所でも瞑想することができます。」
私は、そのことを聞いてから、人と会う前、人前で何かを話すとき、仕事の前、演奏の前・・・そして、一人食事を取る前も、スッと手を合わせるようにしています。
瞑想することを心がけると、波立っていた心が一瞬でも静まり、物事をシンプルに深く感じることができるようになる。
困難に直面しても、不平ではなく「有り難い」という感謝の気持ちにかえて素直に生きていくことができるような気がします。
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