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ライフワークとしての音楽を考えていきます

ことばを尽くす

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昨日、東急たまプラーザ(田園都市線たまプラーザ駅前)の「福島の元気野菜フェア」に行ってきました。
 
4月16日の記事でも書きましたが、東急たまプラーザが「がんばれ被災地フェア」を検討していただけたのではないかと思いました。そしてこの難しい局面でフェアを開催したデパートの決断にも頭が下がります。
こちらから、被災地フェアのお願いメールをしたあと、大変丁寧なお返事をいただいていました。その中には、宮崎県の口蹄疫問題のとき積極的に宮崎産の豚や牛のお肉を仕入れて、「宮崎応援フェア」を実施していた実績が書かれていました。
 
そういえば口蹄疫流行真っ只中の当時、兄弟へのお祝いにと、しゃぶしゃぶ用の牛肉をこのデパートから贈ったことがあったのですが、宮崎産だったことを思い出しました。
親戚に獣医師がいるので、あらかじめ食べても問題ないと聞いていたし、あまり気にはしていませんでした。
問題ある場合は、輸送のときだそうです。血液中にウイルスがあるため、拡散してしまうのですね。
「その時出てた肉は、輸送のことがあるので、口蹄疫が流行する前の冷凍していた肉だと思う。もし万が一食べたとしても人間には全く問題ない」
と説明してもらえましたので、安心していたのです。
  
 
昨日の話に戻ります。
 
「福島元気野菜フェア」に、福島から農家の奥さまが販売員としていらしてくださっていました。
 
ある女性のお客さんが、販売している方が福島の方だと分かったとたん顔色が変わったのです。
そして、農家の奥さまが身体に触れたとたん
「触らないで!触らないでよ!」
と強く言いながらその場を去っていかれました。
 
ひたすら「ごめんなさい」と謝ったあと見せた農家の奥さまの表情・・・。
 
私は横に立っていて何と声をかけていいのかわからずにしばらく立ち尽くしていました。

「応援しています。」
 
それだけ申し上げて帰りました。
 
きちんとした情報がなされていない。
このことが、悲しい結果を生んでいます。

本当に知りたければ、本気で調べれば、分かることも多いのですが、やはり、ことばが必要なのだろうと思います。
 
農家を守る対策も急を要しますが、こういうときだからこそ、良い面も悪い面も含めて、学者の方々からきちんとした説明があってほしい、と強く感じました。

Comment(6)

コメント

ひどい話ですね。。
なんの問題もないことはもとより、それ以前に、人として、自分が逆の立場だったらとか考えないのですかねぇ。

小俣さま
ありがとうございます。
あまりに予想しない状況に遭遇すると、一瞬何が起きているのか分からないものですね・・・。しばし呆然となり理解するまで少し時間がかかってしまいました。
すぐに対応していれば何かしらの説明は出来たかもしれないと今更ながら思い、もう遅いですが記事に書かせていただきました。今の状況、ことばを尽くしても尽くしても伝わらないこともあるかもしれません。私は弱い人間です。許してくださいとお願いして出来る限り助け合っていければと想うのです。しかしどうすれば伝わるか・・・。難しいですね。

Junko Hayashi

西欧の列車で、隣の人に おまえは日本人か、と言われて
そうだと言ったら、車両を換わられた、という話を聞きましたが、日本人同士で同じことやってるわけですね。
確か、ひとつになろうニッポン じゃなかったでしょうか。
どうも、ひとつにはなれないってことのようですね。
全国的に、福島県民が迫害されているようですが、
福島県には今や害でしかない原発に、今まで電力を供給していただいていた都民としては申し訳ないとしか言いようがありません。

waysea

売り場でのやり取り、
売り手の方はもちろんですが、無知なる買い手、間に立たれた永井さま、
胸が痛みます。


>学者の方々からきちんとした説明があってほしい、と強く感じました。


多くの学者の方々が、マスメディアやネットで発言しておられます。
ただし学者にも様々な立場が有り、発言が違うことは昨今の報道に寄っても明らかです。


ある学者の放送が直前に中止になったり、また今までと立場を変えての謝罪が有ったり、
外国メディアの報道と日本の報道が違っており、
当初外国メディアはあおり過ぎと言われていたのが、今になって実は正しかったのだと判ったり。


錯綜する情報の何をピックアップしていくかは、自分の知識と経験と、最後には「生存本能による動物的カン」とでもいったものではないでしょうか。
何がウソで何が真実かを見極めることが、農家と自分を守る対策になるのと思います。


永井さまは音楽家でいらっしゃるので、数多くの外国滞在経験がおありと存じます。
情報の収集と分析が、外国滞在で自分を守る一番の方法ではないでしょうか。今や国内がそのような状態となっています。


終戦後、広島・長崎出身者は、進学・就職・結婚で「原爆差別」を受けました。
チェルノブイリ事故後、日本政府は、「世界一厳しい基準値」で輸入食品の規制を行いました。
しかし、今や食料品も飲料水も基準値を引き上げに引き上げ、
小学生を避難させるのではなく、小学校の校庭での放射線被曝値を引き上げる始末。
これでは、国民は疑心暗鬼になってしまいます。


今朝のネットニュースで、「買います」という人々に「売りません」と福島の農家の方々が、「独自の基準値を決めて立ち上がった」と知りました。
大手メディアは決して書かない記事です。政府の支援が待たれます。

長々失礼いたしました。

Junko Hayashiさん
いつもありがとうございます。
何が良いのか何が悪いのかという前に、きっとご本人が一番正しいと思っておられることでしょうね。きっとそれぞれに、聞けば理由があるかもしれません。
いま目の前にある人たちの姿が自分の姿のように思うこと、共感する気持ちをもてばやはりおたがいさま。いたわりあって生きていきたいですね。
何年か後にこの出来事が、素晴らしい日本になるための第一歩だったのだと語り合える日が来るように・・・。

wayseaさん
大変勉強になりました。ありがとうございました。

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