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高級コーヒー市場にスターバックスが参入 良い豆は世界中で奪い合いになっている

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ブラジルの景気が良いようです。
そのため、ブラジル国内で高級コーヒー豆が買い占められて、国外に出る豆が少なくなっているそうです。
 
年収が6倍になったというブラジル人男性は、「収入が上がったので、念願のコーヒーメーカーを購入し、豆も今までより良い豆を使うようになった。美味しい豆でコーヒーを飲みたいから。」ということを話しているのをニュースで見ました。
ブラジルのコーヒー豆を売る店では、以前より品種が増え、高い豆がよく売れています。豆の国内消費が増えているそうです。
 
さらにロシアでは、今まであまりコーヒーを飲む習慣がなく、どちらかというと圧倒的に紅茶派が多かったのですが、近頃はコーヒーを飲む人が増えつつあり、コーヒーが飲めるカフェが人気のようです。
 
世界的な天候不順もあり、物理的にコーヒー豆が少ない状況で、飲む人が増えている。
そのため、豆の値段が高騰しているのです。
 
先日、よく行くイタリアン・バールで、バリスタのN氏と世間話をしていました。
コーヒー豆の高騰に話しが及び、カプチーノの値段が上がるのですか?とたずねたところ、
 
「豆の高騰もありますが、良い豆は最初から数が少ないんです。豆の奪い合いなってしまっています。
今の値段を維持したいのですが、いつまで頑張れるか・・・。
出来るだけ質は落とさず豆を変えるか、ですよね。
技術でカバーしていくように努力します。」
 
と、いつもにこやかなN氏が真顔で話していました。
 
そんな中、一杯650円のコーヒーを出し始めた大手スターバックス。彼らが本気でかかれば高級コーヒー市場が盛り上がり、さらに競争が激化しそうな予感がしています。
 
しかし、景気が良くないところで高級コーヒーが流行っている。
これはどういうことだろうか?
 
日本の文化が成熟してきて、目も舌も肥えた人が増え、本物を選んでお金をかけるようになったのではないでしょうか。
 
だから、高いコーヒーでも、味が少しでも落ちればお客は来ない。
 
音楽も一緒ですね。
 
これからの時代は、プロやマニアだけではなく、一般の人々も音楽が分かって本物を自ら楽しむ人が増えてくると思います。
今後、日本も平均年齢が上がり、さらに享受する側になっていくことでしょう。
 
少子高齢化でも文化的、精神的に豊かな時代、イタリア・ルネサンスのような時代がさらに洗練されて日本にも訪れるのではないかと想像しています。

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