集団は一人一人が自分の力で羽ばたく渡り鳥のようなもの
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集団が感動的に生き生きと表現するためにどうすればいいのか?
2011年3月19日、合唱団コール・リバティストにマエストロをお招きしての練習を行いました。
合唱団というのは、集団音楽であって、一人一人が個性を主張するものではありません。かといって、やらされている、というのではだめなのです。
「飛び出さず、自立しながら、自然なままで集団に溶け込む」
これが合唱の極意だと思っています。
先生は、合唱団を渡り鳥に例えていました。
集団で飛ぶ渡り鳥は、一羽一羽が自分の力で飛んでいます。
となりの鳥につかまって飛んでいる、ということはないですね。
羽ばたかなくてはいけない。
力のない者も、何とかして群れについていかなくてはいけない。
たくさんの鳥たちが、自分の力で飛ぶ様子は、一つの模様のように見えます。
そのうごめく一つの大きなかたまり。これが音楽に例えられます。
それでは羽ばたくために、一人一人がどうすればよいのでしょうか。
気持ちを少し燃やすことです。
何かしようとすることです。
"こうやったら面白くなりそうだな"と思ったらやってみる。
曲を好きになって工夫してみることです。
「人前で演奏するということは、人に夢を与えなくてはいけない。お客さんは夢を買いにきているのです。もし、ものすごく下手だったら不満を持って帰ります。時間とお金を捨てるようなことになります。」と先生はおっしゃっていました。
これは音楽に限らないことですね。
この日は。パレストリーナ「バビロンの川のほとりで」、ジョスカン・デ・プレの「アヴェ・マリア」、「瑠璃色の地球」を練習しました。
積極的な表現があともう一息です。
人に何かを与えるような表現者でありたいですね。
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