ライフラインがストップ、夜は車の中 それでも他人を思いやる心
前日まで延期も真剣に検討した会でしたが、3月13日(日)恩師の退官パーティを品川にて行いました。
九州地方、関西地方からの参加も多く、震災の影響も考え、多数のキャンセルも覚悟していましたが、約70名の参加予定のところ、欠席は10名ほど。予想外にたくさんの卒業生が集まりました。
今回の参加者リストに、仙台のKさんがいました。
Kさんには、11日の地震の直後から連絡をとろうとしましたが、なかなか電話もメールもつながりません。
しかし、12日11時にKさんの方からメールがありました。
「車の中で過ごしているが元気。残念だけれど伺えない。」とのこと。
「良かった、生きていた!」
安堵しました。
13日開催当日の朝も
「ガスも電気もつかない。電話も不通。我が家は幸い水は出ていますがもうすぐ止まります。また今夜も車の中です。盛会を祈ります」
とメールが入りました。
そして14日。
「ガス以外のライフライン復旧。やっと温かいものが食べられるようになりほっとしています。キャンセルが多く、幹事さん大変でしたね。申し訳ありません。」
さらに昨日には、「写真見ました。ありがとう。子どもがインフルエンザの疑いでしたが病院に検査キットもなく・・・。雪の中を自転車で買出しに行っては並んでいます。委員をしている音楽関係の催しも無期限延期。学校の行事も中止で、キャンセルが続いています。」
寒い中14日まで冷たいものしか食べられず、夜は車の中。
さらに幼い子どもを二人も抱え、さぞかしお疲れもピークであったろうと思います。
そんな中、こちらに対する気遣い。
このような方を同じ卒業生として持てたことを誇りにさえ思います。
会にはKさんの同級生も何名か参加しており、久しぶりに会えるとを楽しみにしていたそうです。しかし何よりもKさんが元気だということを喜び合いました。
会で全員の満面の笑顔を見たら、こんなときだからこそやってよかったとさえ思えました。
上を見る勇気が出てきた一日でした。