音楽では声の高さによってモテ方が違う モテ度一番の声とは?
声には声域というものがあります。
大まかに言うと、高い順に、女声はソプラノ、メゾソプラノ、アルト、男声はテノール、バリトン、バスに分かれています。
オペラではそれぞれ声域によって役柄が決まっています。
訓練も必要ですが、声域は声質で決まります。
高音域のソプラノやテノールはヒロインや王子様の役。華やかで良い曲も多いのです。しかし、いくら歌いたいと言っても声域が違えば歌えないことも出てくるのですね。
1、ソプラノ
主にヒロイン役です。
オペラの場合は、ソプラノの中でも細かく分類されています。
最も高音域で、技巧的なコロラトゥーラ。
機転がきいてかしこい役や召使役。または軽い性格のリリコ・レッジェーロ。
可憐で健気。綺麗どころのリリコ。
気高く存在感のあるリリコ・スピント。
ボリュームと迫力のある情熱的な役のドラマティコ・ソプラノ。
ドラマティコは日本人にはかなり難しい声です。
2、メゾ・ソプラノ
主にヒロインの敵役。
カルメンのような男を誘惑する魔性の役や、少年役、母親や老婆の役もあります。
3、アルト
女声では一番低い声域。日本人女性はそれほど多くない声域です。
母親のような包容力のある役です。
4、テノール
主人公の青年で、ヒロインの恋人役。
ソプラノ同様細かく分類されます。
演奏が技巧的で性格が派手なコロラトゥーラ。
繊細で夢見がち、または草食系のリリコ・レッジェーロ。
一般的なテノールで純情派からプレイボーイまでいろいろといるリリコ。
リーダーシップを感じさせる指揮官や社長タイプのリリコ・スピント。
太く強靭な声で聴衆を圧倒する、スケールの大きいドラマティコ。
明るく英雄的な声で、主にワーグナーで活躍するヘルデン。
テノールでも様々な性格があるのですね。
5、バリトン
主人公で悪役。中年の役。
頭の良い役や貴族的な役のリリコ。
頼もしい大人の男性のドラマティコ。
オペラの世界でのモテ役は何といってもテノール。しかし、現実の世界で色っぽく口説くのに最適の声はバリトンです。モテ度は一番と言われています。両方備えているのが、バリトン上がりのテノール、プラシド・ドミンゴ、マリオ・デル・モナコです。
6、バス
国王、神父、貴族、指導者、知識人、父親など、権威ある立場の役。
落ち着いていて、深い人間性を感じさせます。
自分がどこの声域なのか考えると面白いかもしれないですね。
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