ひじきにはヒ素が多く含まれているのをご存知ですか 日常の食卓に欠かせないひじきですが食べてもいいの?
ひじき。
日本食では特に馴染み深い海草です。
そのひじき、イギリスの英国食品規格庁が「無機ヒ素を多く含むので食べないように」という勧告を出しました。
ヒ素は農薬、殺鼠剤に使用されるなど用途が広く身近にある毒物。大量に摂取すると中毒症状をおこし、悪心、嘔吐、下痢、腹痛などで全身性の痙攣で死に至ることもあります
私自身も以前、よく海草を買いに行くお店で「ひじきにはヒ素が多いんですよ」と言われて驚いた記憶があります。
江東区保健所の調査によると、乾燥ひじきの平均無機ヒ素量は63.1mg/kgであったそうです。
例えば、ワカメ、こんぶ、のりに含まれる無機ヒ素は、平均約0.3mg/kg未満ですから、ひじきは多いとも言えます。
しかし、日本人はひじきを古来から問題なく食べ続けていますが、それは調理法によるものらしいのです。
ひじきに含まれるヒ素は水に溶出しやすく、乾燥ひじきを水で戻して、ゆでて使うことにより、ヒ素の量はかなり少なくなることが分かりました。
それではひじきは食べても良いのでしょうか?
東京都福祉保険局の東京都の食品衛生サイトの記事を引用します。
・・・・・(以下引用)・・・・・
イギリスの勧告では調理法には言及していませんでした。日本では、昔から伝統的にひじきを食べてきました。江東区の調査は、日本でのひじきの食べ方に沿った報告の一例といえそうです。1食に食べるひじきを乾燥重量で5グラム程度として、水戻しにより無機のヒ素(今回の江東区の調査で最も高い検出量1キログラム当たり94ミリグラムで計算)が50%に減少したとすると、体重50キログラムの人が週に3回以上(1回当たり乾燥重量5グラム程度として)、ひじきを食べなければ、暫定的耐用週間摂取量を超えることはありません。
・・・・・(以上引用)・・・・・
詳細はこちらのサイトをご覧ください。
ひじきは、カルシウム、カリウム、リン、鉄などを多く含み栄養豊富で、免疫力を高める薬効も認められています。
貧血気味の女性にとっては鉄分補給に欠かせない食材です。
私は特に、ひじきの茎の部分である乾燥長ひじきをよく料理に利用します。
味が濃くて美味しいのでおすすめ。
調理法を工夫して、日常で上手に取り入れていきたいものですね。