フランスで大ヒットのグループはなんと本物の司祭
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今、フランスで、3人のボーカル・グループが大ヒットしています。
2010/06/22 日経新聞夕刊で見た記事が気になっていましたので、ご紹介させていただきます。
・・・・・(以下抜粋)・・・・・
変わり種のCDがフランスで売り上げトップを走っている。「Pretres(司祭)」という3人のボーカル・グループで、名前の通りみな聖職者だ。
宗教曲ばかりでなく、ポピュラーも歌いこなす。
もともとディ・ファルコ司教とシンガーソングライター、パブリヴィアンの友情から生まれた企画。
教会建設の資金繰りに頭を悩ませていた司教は、友人の申し出に賭けて出た。
売ることが目的の「商品」をめざす。聖職者のタブーを破る行為である。もちろん3人は聖職者の使命として仕事を引き受けたわけで、こんなにヒットしても個人の懐が潤うわけではない。
パリのサン=シュルピス教会で行われたコンサートも熱狂に包まれた。
・・・・・(以上抜粋)・・・・・
歌のプロではないけれども、本物の司祭に歌ってもらったところに、この企画が成功したカギがあると思いました。
音楽はその人の生き様がそのまま音に表れます。
プロが逆立ちしても出ない宗教的な深い愛が、聴く人に直接伝わったのでしょう。
報酬は教会の資金などに当てられるところも、人々の共感を得たのだと思います。
また、宗教曲に洗練されたアレンジを効かせていて、親しみがもてたのかもしれませんね。
これが、宗教曲を聴くきっかけになってくれればすばらしいことだと思います。
しかし、こういうグループがヒットするというところに、フランスの奥深さと面白さを感じました。
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