音大留学事情について
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アメリカのテキサスで、ピアニスト、音大の先生として活躍している同門のNさんが一時帰国している知らせを受けたので、先生もお招きして懐かしい顔ぶれ5名で集まりました。
メンバーの一人は、サルツブルグに留学していたこともあり、留学事情話で盛り上がりました。
今、ヨーロッパの音大は、中国人、韓国人留学生が増えていています。
「ザルツブルグの音大では、地元のオーストリア人が少なくて驚いた。
フランスとか他の国の音大に行ってしまうのかもしれないけど・・・。
日本人も以前よりは減ったかもしれない。
韓国人と中国人はすごく熱心。人数も今一番多いんじゃないかな。
でも、学費は日本人が一番高かった。
日本人価格があるのよ。
そろそろ値下げしてくれてもいいんじゃないかしら」
先生は約50年前にアメリカに留学したときのことをお話ししてくださいました。
「私がジュリアード音楽院に留学したころは、フルブライト奨学金で行く人が多かった。
あの頃は『戦争で負けた国のかわいそうなお嬢さん』という感じで見られてね。」
フルブライトも昔に比べると日本人にはなかなか出してくれません。
奨学金は主に、ヨーロッパなどの、裕福ではないけれどものすごく優秀な人に出されているそうです。
日本は世界の中でお金持ちの国として認識されています。
しかしこの頃の日本では、音大に入学する学生自体も減ってきています。
定員割れを起こしている音大も多いと聞きます。
これは少子化のせいだけではないような気がします。
そうなるべくしてなっているのではないでしょうか。
そのことについても、今後少しずつ書いていきたいと思っています。
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