「朝カフェ次世代研究会」で心に響いた出口治明さんの言葉
「朝カフェ次世代研究会」に参加させていただきました。
朝6時半時間厳守ということで、弁当女子の私は、3時半起床となりました。
こんなに早く起きるのは、山に行ったときの山小屋くらいでしょう。
この日のプレゼンで、最も印象に残ったのは、ライフネット生命社長の出口治明さんの言葉が引用されたときでした。
「今の日本は競争力が落ちている。皆、競争しようとしない。とくに個人一人一人の競争がない。これでは競争力が上がらない。
出版は、発信することで、個人の競争力につながる。」
競争し、発信しなければ、開かれたものにならないし、その業界が伸びていかないのだと思います。
今、音楽業界の中で合唱は、少子高齢化の波が押し寄せています。
10年、20年後には、貴重な日本の合唱文化が衰退するのではないかと心配されているのです。
そのためにも、今からもっと外に向かって開かれたものにしていく必要があります。
例えば「合唱コンクール」も、たくさんの団体が積極的に参加し、さらにレベルの高いものを目指す方向になると良いと思います。
いつも同じ顔ぶれが受け、同じような団体が毎年順繰りに入賞しているようでは、いずれは閉ざされてしまうのではないでしょうか。
競争すると、厳しいことを言われたり、順位をつけられたり、気持ちよくない思いをすることもあるかもしれません。
一生懸命やっても、すぐに報われないこともあるかもしれません。
楽しくない思いをしてまで歌いたくない、と思う人も当然いると思います。
でも、あえて他の団体と競争し、批評もされ、耳の肥えた聴衆の前で演奏し磨かれていくことで、初めて本当の成長をしていくものだと考えます。
そこで初めて業界が活気あふれるものとなるのです。
出口さんは、ライフネットで、保険料の原価開示をし、大手の保険料の高さは手数料にある、ということを明らかにしました。非難の声も相当あったそうです。
原価格をオープンにすることで、業界に競争をしかけたのです。
何でもかんでも競争が良いというわけではありません。
出口さんは
「多くの人が仕事を通じて社会を少しでも良くしたいと思っていることでしょう」
とおっしゃっています。
志から始まる競争こそ社会のためになるのですね。
この朝カフェ次世代研究会。皆さんのおかげで素晴らしいスタートを切りました。
これからさらなる発展があるといいですね。