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中小企業向け市場に本気なシスコが、店舗などで無線LAN環境をすぐに構築できるMeraki Goを提供開始

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 シスコと言えば、自分の中では手の出ないエンタープライズ向けの製品を出しているイメージはまだ拭えないものがある。

 そんなシスコが、Cisco Startを2016年に始めて、本格的に中小企業向け市場に力を入れている。これ、中堅企業向けではなく、中小企業向けである。シスコのエンタープライズクラスの高い品質、信頼性を、そのまま中小企業にも提供すると言う。DSC_1660.jpeg

 当初は、スイッチだけなど小さな規模での導入だったが、2年ほどの間にフルスタックで製品を導入する企業も出てきている。その結果、Cisco Startのビジネスはかなり順調に成長している。とはいえまだまだエンタープライズ向けのイメージが強く、なかなかシスコのブランドが中小企業には浸透していないと言うのは、シスコシステムズ合同会社 執行役員 SMB・デジタル事業開発担当の鎌田道子氏だ。

 そういう現状を打破すべく、中小企業向けの思い切ったブランディング強化の1つとして、タレントの渡辺直美を採用したCM動画も作成している。これにはちょっと驚かされるかも。


 このビデオで紹介されているのが、中小企業向けに簡単に導入、運用できる無線LAN装置のMeraki Goだ。箱から出して、既存のインターネットの回線に有線接続して設置すればすぐに利用を開始できる。設定にはPCなどを必要とせず、QRコードをスマートフォンで読み取ってクラウド型の管理画面にアクセスして簡単に行える。

 店舗などで、社内のネットワークとして回線が用意されていれば、それを無線化しさらにゲスト無線LANの設定もすぐに行える。ゲスト無線LANの設定では、ビデオのトラフィックを絞るといった制御も簡単に行える。また接続をブロックするURLの指定などもできる。お店専用のランディングページを設定することも可能であり、そこに英語版のメニューやおすすめ情報などを掲載すれば、外国からの顧客を増やそうとしている飲食店などではサービスレベルの向上にもつながるだろう。

 このMeraki Goは簡単に使えるようにしただけでなく、Amazonから購入できるようにするのもシスコ製品導入の敷居を下げそうだ。「大規模企業の経験を中小企業に、それがCisco Startです。エンタープライズの技術をさらに集約し、シンプルにしてMeraki Goを開発しました。この製品だけでも、一定数の法人のニーズに応えることができるでしょう」と鎌田氏。

 もう1つの中小向けの施策の強化が、ビデオ会議のWebexで、小さい規模でライセンスを購入できるようにするものだ。これにより、10名以下の小規模な企業でも導入しやすくなった。現状、オフィスを構えずにすべてリモートで仕事をするといった新しい取り組みをする企業も出てきている。そんな先進的な取り組みを行うスタートアップ企業には、かなりぴったりのサービスになるかもしれない。Webexについては30日間の無料トライアルを実施、トライアル期間終了後も3名まではそのまま無償で使えるようにするというのは、かなり太っ腹な対応だろう。

 個人的に手が出るならば、シスコのネットワーク製品は自宅オフィスでも是非使ってみたいと思う。一時の気まぐれではなく、本気でシスコはCisco Startで中小企業向け市場を狙っているのだとしたら、零細企業でもCisco Startに手を出してもいいのかなと思うところだ。

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