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LED照明で年間120万円のコスト削減を行った居酒屋

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 雑誌「環境ビジネス」の記事によると、客席の照明をすべてLED化して、じつに年間120万円ものコスト削減を実施した居酒屋があるようだ。

 このお店は、「くつ炉ぎ・うま酒 かこいや 霞ヶ関ビル店」。サッポロライオンが経営するチェーン店ブランドの1つだ。もともとデパートなど商品をきれいに、おいしく見せたいというような場合には、電力消費の多いハロゲンランプが多用されている。飲食店も同様、比較的消費電力の少ない蛍光灯では店の雰囲気が出ないからか、ハロゲンランプや白熱球がまだまだ主流だろう。ところがこのかこいやでは、客席はすべてLED化したとのこと。それにより同規模の店と比較して、月に10万円の電気代の削減、つまりは年間あたりで120万円ものコスト削減に成功したとのことだ。

 LED照明はまだまだ高価で、交換しても省エネ効果で元を取るにはだいぶ時間がかかるというのが通説だけれど、この場合は投資分は1年ほどで回収できるとのことだ。思い切って実施すれば、効果のほうも大きくなる可能性があるということか。

 今後サッポロライオンでは、この店での成果をもとにビヤホールなどにもLED照明を導入することを検討するようだ。このぶんだと、予想よりもかなり早いペースでLED照明は普及するのかも。ただ、まだまだ照明のバラエティは少ないのが現状、店舗やレストランなどの雰囲気を大事にする環境でも採用できるように、ニーズに合った新たなLED照明の登場が普及には欠かせないだろう。

 ちなみにこのかこいやには、けっこうおいしそうな日本酒の揃えにもなっているようで、機会があったらLED照明の具合を確かめるためにも、一度訪れてみたいなぁと思っている次第だ。

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