あっという間にペタバイトの時代になったんだなぁ
2000年ころ、数テラバイトのデータ容量のシステムというのは、まだ珍しい時代だった。当時は、もちろん1台の筐体で数テラバイトの容量をまかなえるストレージというのもなかったはずだ(仮にあったとしてもバカ高いものになったはず)。
ところが、いまやテラバイトのハードディスク装置なんて、近所の電気屋さんに行けばすぐに購入できる。数百テラバイトのデータウェアハウスなんていうものもざらにあるようだ。以前は「理論的に数百ペタバイトまでサポート」なんていうデータベースソフトもあったけれど、いまでは理論上ではなく実際にペタバイト規模のデータ容量をもつシステムなんていうのも登場しているようだ。
そんななかで、実際に2ペタバイトものデータ容量をサポートする高速なストレージがEMCから発表になった。
まあ、このストレージは、ペタバイトという大きな容量が扱えることがすごいわけではない。仮想化に特化していているといったあたりが、もっとも売になるところであろう。とはいえ、発表会に出て話を聞いていて、やっぱりペタバイトサイズのサポートというのが、もう現実の世界なのだなぁということを改めて感じてしまったのだった。
ところで、今日はストレージの発表が相次いだ。HPもミッドレンジのEVAという製品を発表しているし、Nexsan TechnologiesもiSCSIで最大で1ペタバイトまでサポートする製品を発表している。いまや、ハードウェアにおいては技術の粋を集めているのは、サーバーではなくストレージなのではと思ってしまうくらい、各社さまざまな新しいテクノロジーをどんどんと注ぎ込んでいる。共通しているキーワードは仮想化、そしてグリーン。
サーバーはいまだと、Intelの石を積んでいるならば、どれを選択してもそれほど大きな差が無いように思えてしまう(実際にはそんなことはないのだが印象として)。ストレージはまだまだ、各社がそれぞれの得意なところの技術で、鎬を削っているように思える。そういう意味では、ITの中でもわくわくする分野なのかもしれないなぁ(というか、最近は難しくて理解をするのが大変だったりもするのだが)。