CitrixがiPhone対応のアプリ仮想化ソフトを提供するらしい
Citrixと言えば、もう、Microsoftとの仲良しベンダーとして有名。XenSourceを買収したとはいえ、仮想化ソリューションのターゲットは、ほとんどがWindows環境だったと言っても過言ではないはず。
COMPUTERWORLDの記事だけれど、そんなCitrixが、同社のクライアントの仮想化ソリューションであるXenApp、XenDeskTopの1エディションとして、iPhone対応版を提供するとのこと。提供の理由が、信じられないほど強い市場からの要望に応えたのだとか。現在、Appleの協力を仰いで、iPhoneの持っている加速度センサーの機能も利用できるよう開発しているらしい。
日本は、iPhoneのビジネス利用が今ひとつ進んでいないようにも思える。しかしながら、こういった明らかにエンタープライズ対応のソリューションが出てくれば、徐々にでもビジネス領域での利用は拡大するはずだ。いちiPhoneユーザーとしては、利用が拡大してよりiPhoneが便利な端末に進化してくれることはうれしい限り。
実際、米国のイベントの展示会場などでは相変わらずBlackBerryも多数見かけるけど、iPhoneも確実に増えているのは実感できる。スケジュール、メールといった日常的な作業であれば、いまだってiPhoneは十分にWindows MobileやSymbianの端末にも対抗できる機能は持っている。現状なら、市場からの強い要求は、少なくとも米国などではiPhoneに軍配が上がっているのではないかと思える。
もちろん、ソフトバンクに言わせれば、Appleの端末提供の儀式の必要性とか、まだまだ企業に普及させるにはいろいろと障壁があるのだよと、愚痴を言いたい部分もあったりするのかもしれない。そういったものを1つ1つ潰していくのも大事だろうし、あとはなにかキラーアプリがドーンと登場することもビジネス利用を加速させることになるのだろう。