で、iPhoneはビジネスに使えるのか
iPhoneはBlackBerry端末などに比べると、現状ではビジネス用途には向かないのではといった記事を見かける。一方でExchangeのメールと同期できるようになったといった情報もぞくぞく目にしだした気がする。
『賛否両論! 使って分かった「iPhone」各アプリのエクスペリエンス』という記事の中では、
IT管理者にとって最も悩ましいiPhoneの特性の1つは、デスクトップと同期させるために「iTunes」を使用しなければならないことだろう。
であるとか、
社外での作業をよりいっそう複雑にしてしまう要因としては、AppleがiPhoneをクローズドデバイス化している点が挙げられる。すなわち、個々のユーザーや彼らをサポートするIT部門が、独自のアプリケーションをiPhoneに追加することができないのだ。
という指摘をしている。これらの理由は、現段階ではiPhoneの企業ユースを阻害するのかもしれない。
実物もないし、現実的にこのあたりの指摘がどの程度企業にとって煙たいことなのかはいま1つ実感はなかった。実際のところはどうなのかなと思っていたところ、SaaSベンダーのNetSuiteがiPhoneに対応したというニュースが。ビジネスアプリケーションのほとんどが、Webベースの仕組みであれば、たしかに上記のような問題のほとんどは解決するのだろう。NetSuiteの取り組みについては、まだまだマーケティングメッセージ的な域を出ていないようにも思うが、だったらAjaxでいいじゃんという感覚にはWeb2.0的な潔さが垣間見える。
じつは現状、イー・モバイルのEM・ONEを使っていて、いちいちPCとSyncするのがけっこう面倒になってきている。もう少しネットとの接続性が完璧な域にまで達するならば、PIM的な使い方はすべてこの端末だけでできればいいのにと思うのだ。端末だけで何処まで完結できるかが、次なる携帯端末の課題かなと思った次第だ。