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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

似ている

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 Salesforce.comの年次カンファレンス参加のために、サンフランシスコに来ている。昨年はものすごく寒くて凍えていたのだが、今回は日曜日の初日から火曜日までの3日間ともとても天気もよく、すがすがしいカリフォルニアの気候で快適だ。
Sky



カリフォルニアの青い空


 今回のカンファレンスのレポートは、そのうちITmediaの本体のほうに掲載されることと思われる。ちなみに、最大の発表は、Salesforceのオンデマンド環境での開発言語でありプラットホームでもあるApexだ。昨年のAppExchangeの発表以来、自由度の高いカスタマイズ性が、SalesforceのSaaSたる所以の1つだった。とはいえ、この段階でのカスタマイズは、用意されたプロパティを変更するというものか、外部と連携するためのAPI経由でのアプリケーション開発に限定されていた。

 今回のApexは、Javaに似ている開発言語であり、Salesforceの上でプログラミングが行える。まさにSalesforceをプラットホームにして、アプリケーションをスクラッチからでも構築が可能となったということ。ある種これは、究極のSOA的なプラットホームとも言えるかもしれない。他社とも共通な基盤の上に、インターフェースが共通なアプリケーションを作ることができるのだから。

 そんな新しい発表でさらに勢いづくSalesforceは、イベントの規模も拡大している。ご存じのとおり、CEOのマーク・ベニオフ氏は元オラクルに所属していた。オラクルCEOのラリーエリソンの期待からか、当時はビジネスになるかがわからない比較的先端の製品を担当することが多かった人物だ。当時のオラクルは急速に会社が拡大し、いまのような巨大なソフトウェア企業に成長したわけだが、Salesforceもまさにいま急激な拡大の途上にあるようだ。

 昨日の夜は、イベント参加者全員(今年の事前登録者は5,000名を超えている)を対象にした盛大なパーティーが開催された。このパーティー、バンド演奏もありもちろんフリードリンク、フリーフードというもの。なんだかオラクルがOpenWorldのイベントで開催するパーティーと、すごく雰囲気が似てきたように思う。主催者が何らか参考にしているのか、はたまた企画を請け負っている会社が同じようなところなのか、いやいや、急激な成長の過程で催されるパーティーの姿というのは自ずと似てくるのだろうか。

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出演バンド名はTrain。ちなみに、私は知らないバンドだった。

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