完璧な安全性か最低限の安全性か
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シマンテックが、新しいノートン製品発売の発表をおこなった。社長の木村氏にとっては、今回がコンシューマ製品としては、就任してから初めての大きな発表とのこと
ベリタスと合併が完了したとはいえ、製品的には別物として扱われてきたように感じていた。今回の新製品のなかのrootkitを検出する「VxMS技術」については、ベリタスのテクノロジを活用したものだという。OSのカーネルレベルに踏み込む、ベリタスの技術を応用したとのことだ。小さな融合の一歩だが、今後のシマンテックブランドをコンシューマからエンタープライズまで真に拡大していくには、大事な一歩なのかもしれない。
今回の製品では、価格については基本的に従来と同様とのこと。ソースネクストの更新費用が必要ないウィルス対策ソフトも登場しており、この価格の選択はどうなのかという質問が発表会会場でも出ていたが、米Symantecのエンリケ・セーラム氏は「新しい脅威にも対応しており、今回のものはプレミアム製品だ。サブスクリプションのモデルとして、価格を下げる必要はないと思っている」と答えている。
たしかに高機能、多機能ではある。安全性も高そうだ。しかしながら、市場はどういう判断を示すだろうか。安全性はもちろん欲しいが、必ずしも高機能、多機能を求めているとは限らない気もしている。
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