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沖縄の自然と歴史とIT事情をナイチャーの目でレポート

ヘレンケラーとグラハムベルについて ~大沼直紀先生のお話から~

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めんそ~れ!

Facebookで、全難聴の高岡理事長が東大の客員教授をされている大沼先生の事を書かれていたので、リンク先の東大先端科学技術研究センターのインタビューを読ませていただきました。

大沼先生は、聴覚障がい者の支援の仕組みに関して造詣が深い方で、聴覚障がいの支援を行っている我々にとって、とても素晴らしい指導者です。

今回このインタビューを読むまで、知らなかったのですが、電話を発明したグラハムベルが、実は、ろう者・難聴者の教育に尽力をしたということです。

「ベルは16歳という若さで今でいう難聴学級、聞こえの教室のようなところの先生になります。彼はそれから75歳で亡くなるまで、自分は電話の発明者というよりは耳の聞こえない、言葉の話せない人の教師です、と自己紹介をするような人」だったと書かれております。

ヘレンケラーについては、「多忙な自分に代わって教え子のサリバン先生に任せます。そのベルが紹介したサリバン先生によるヘレンへの指導が始まった」のだそうです。

そのヘレンケラーは、自叙伝""The Story of my Life""の扉に「グラハム・ベルにこの本を捧ぐ。グラハム・ベルは耳の聞こえない人に話すことを教え、耳の聞こえる人には電話を発明して、ロッキー山脈を越えて話ができるようにしてくれた人だ」と記し、ベルを自分の恩人と尊敬していました。

現在、株式会社アイセック・ジャパンでは、聴覚障がい者のための電話サービスとして、「字幕電話」を提供しようとしておりますので、なんとなくグラハムベルとサリバン先生が近くの存在と思えてきました。

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