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沖縄の自然と歴史とIT事情をナイチャーの目でレポート

沖縄の環境問題を考える

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めんそ~れ!

土曜日に、同友会大学の第6講を受講しました。

沖縄大学名誉教授の桜井国俊氏の「沖縄県の環境問題」という講座でした。

先生によると、日本はもともと生物多様性(バイオダイバーシティ)の高い国なのでスが、その中でも特に沖縄は生物多様性が高く、沖縄県に市か、それも特定の離島にしか住んでいないという生物が非常に多いということでした。

しかしながら、それらの生物の生態系は開発行為のダメージを受けやすい、もろい生態系でもあるということです。

沖縄は、「青い空」「白い砂浜」「青い海」のサンゴ礁に囲まれた小さな島々ですが、戦争の深い傷跡を残すだけでなく(例えば、未だに続く不発弾処理)、日本の国土面積の0.6%に過ぎないところに、米軍基地の74%が集中しており、基地容認の見返りとして、集中豪雨的な公共事業が投下されている。

その公共事業の関係で、無意味な埋め立てが行われて、せっかくの沖縄の特長である、「青い空」「白い砂浜」「青い海」が損なわれてきているということでした。

私が、沖縄に来て8年目になりますが、居住して一番最初に思ったことが、こんなにきれいな海をどうして埋め立ててしまうのだということでした。この海、この自然こそが、沖縄の未来の子供たちに残すことができる最も重要な遺産なのに、そのありがたさを考えないで無意味な埋め立てが行われているのに驚きました。

先生の話は、下水処理にも示唆されることがありました。下水処理では、200PPMの下水を活性汚泥法を使用して、酵素による分解で20PPM以下にすることが義務づけられているのだが、酵素の活性化は、温度と水質によりスピードが異なり、広い日本で考えると、気温の低い北海道で20PPMにするための施設と同じ要求に合った施設を沖縄で作ると、5PPMと4分の1まで浄化が進むということです。したがって、本来の基準を満たす為ならば、もっと安価な仕組みで済むところが、日本標準ということで余分なお金がかけられているとのことでした。

一方、リサイクルの観点でみると、離島の沖縄では、リサイクル施設がない島も多く、輸送に本土とは比べ物にならないほどの費用が掛かり、廃棄者が負担をしなければいけないため、離島などでは、不法投棄がされていることが多くなっている。

先ほどの、下水処理のお金をこちらに利用できれば、バランスが取れるのに、そういうことができないようになっている。

また、車の問題も大きな問題となっている。鉄道の無い沖縄は、完全な車社会となっており、一家に1台の時代から、一人に1台の時代になってきている。朝の通勤時間帯の那覇はとんでもない渋滞になってしまっている。基地の返還がされれば、真っ先に考えてほしいのが、那覇から名護までの鉄道の敷設である。これができるようになり、かつ、通勤時間帯の那覇への車の乗り入れを禁止するようにすれば、車の環境に与える影響の緩和に大きく寄与すると思われます。

同友会大学の今回の講座で、以上の3点を深く考えさせられました。

1つ目は、無意味な開発、特に、埋め立て。

2つ目は、環境問題のバランスのとれる予算措置

3つ目は、車社会の緩和のための鉄道

以上が実現できるようにしたいですね。

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