同友会の労使見解
めんそ~れ!
金曜・土曜と同友会の経営指針作成講座を受講しました。
今回は前半の2日間で、その中では経営理念について考えました。
「経営指針」とは、同友会独自の言葉のようで、「経営理念」「経営方針」「経営計画」の3つを整えることを経営指針を作成すると読んでおります。
その中の根本をなす「経営理念」を見直すために受講しました。
弊社の経営理念は、平成20年に会社を設立した時に、会社を設立するときに考えることの一つとして、「経営理念」を作成することが大事だという、ものの本を読んで作成しました。
今回それを見直すべきかどうかを考えたときに、理念経営を推進している同友会が、その根本ともいうべき、「中小企業における労使関係の見解」を発表してから、37年がたっております。
しかしながら、その「労使見解」は、今なお、経営者としてのあるべき姿を問いかけ、労使の創造的発展こそが企業の成長の原動力であると、中同教の会長である鋤柄氏が「人を活かす経営」の「まえがき」で書かれている通りのものです。
このブログの中で、全文を紹介することはできませんので、興味のある方は中小企業家同友会全国協議会(中同協)の「人を活かす経営」を購入していただければと思います。
労使見解では、8つのことを言っております。概略説明します。
1.経営者の責任・・・経営者である以上、いかに環境が厳しくとも、時代の変化に対応して、経営を維持し発展させる責任がある。
2.対等な労使関係・・・労使は相互に独立した人格と権利を持った対等な関係にある。
3.労使関係における問題の処理・・・誠心誠意交渉に臨む経営者の姿勢、態度こそ、もっとも大切なこと
4.賃金と労使関係について・・・①社会的な賃金水準、賃上げ相場 ②企業における実際的な支払い能力、力量 ③物価の動向 という3つの側面を正確につかみ、労働者に誠意をもって説得、解決を図り、一方、その支払い能力を保証するための経営計画を労働者に周知徹底させることが必要
5.労使の新しい問題・・・「やりがいのある仕事」が労働者の職場選択の第一位となっており、労働者の労働に対する自発性と創意性をいかに作り出すかが、経営者が関心を持つべき課題
6.労使関係の新しい次元への発展・・・朗氏は、相互に独立した権利主体として認め合い、、話し合い、交渉して労使問題を解決し、相互に理解しあって協力する新しい形の労使関係を作るべき
7.中小企業における労働運動へのわれわれの期待・・・国民生活の豊かな繁栄のために中小企業の存立と繁栄は欠くことのできないもの
8.中小企業の労使双方にとっての共通課題・・・広く中小企業をとりまく諸環境の改善をめざす同友会運動は、そこに働く労働者の問題でもあり、その意味において長う小企業経営者と中小企業労働者とは、同じ基盤たっている
今回、この講座を受講し、このブログを書くに当たり、再度労使見解を読み直してみましたが、今なお新しさを失わず、経営者の指針となるべきものと感じました。