沖縄力の時代
めんそ~れ!
野里洋著「沖縄力の時代」という本を読みました。
一昨年から沖縄に来て沖縄のことが少しずつわかってきていたつもりで、このブログでも内地と沖縄の違いを少しは紹介してきたつもりだったのですが、まだまだ沖縄を理解していないことを痛感しました。
那覇マラソンに参加し始めて、2回の出走でまだハーフの関門を越えられていないので、いつかは完走を目指してと「目指せ、那覇マラソン完走!」というブログを書いています。本当だったら、昨日はジョギングで宇堅ビーチまで行ってそこで読書をするという予定だったのですが、「フジサンケイレディース」が風のために中止になったように、沖縄も天気はよかったのですが、かなり風が強かったのでジョギングを中止して家で読書をしました。
「沖縄力の時代」の作者の野里さんは石川県出身ですが、返還前に沖縄の新聞社の琉球新報に就職されて、返還前の沖縄にパスポートをもって移住し、40年間記者として沖縄のことを書き続けてこられています。
読んでいくと沖縄を見る目が私に近いことを感じました。ウチナーンチュではないけれど、どうにかして沖縄を向上させたいと努力してこられた気持ちが伝わりました。
私は沖縄に来て2年がたちましたが、沖縄の人たちのいい言葉で言えば、「ゆっくりしている」、悪い言葉で言えば「優柔不断」なところがどうにかならないかと感じていました。その根源は大和と中国にはさまれて両国の力から自分たちを守らなければいけないところから来ているんだと思っていました。でもこの本で見落としていたことに気がつきました。1972年の沖縄返還までの約30年間の米国占領時代が沖縄の人たちに大きな影を落としているんだということです。
今でも基地問題は大きな問題ですが、この問題はいろいろな角度から見ないと一筋縄ではいかないようです。
沖縄の依存体質も気になっていたのですが、これも私のように2年くらい住んだだけでは簡単に論じてはいけないようです。返還の際に生じたゆがみのようなものをどうにか是正使用として始まった沖縄支援策ですが、本当は依存しなくてもよいのならそれに越したことはないのでしょうが、今1本はずしたら全部倒れてしまうような感じで、少しずつ進めないといけないのでしょうか。
ちょっと話が難しくなってしまいましたが、とにかく私は私のペースで沖縄の若年者雇用ができるように頑張りたいですね。
「沖縄力の時代」は、沖縄の本屋には平積みにしてありますが、内地ではあまりないでしょうね。