オルタナティブ・ブログ > 「島ナイチャーの沖縄探訪」 >

沖縄の自然と歴史とIT事情をナイチャーの目でレポート

「日本一の朝礼」:沖縄教育出版

»

めんそ~れ!

昨日は、「日本一の朝礼」で有名な沖縄教育出版の朝礼を見学に行ってきました。

沖縄教育出版は、出版会社のように聞こえますが、実は健康食品の通信販売を主としている会社です。したがって、従業員の大部分はコールセンターのオペレーターです。

まず、7時から、副社長(IBMの元同僚)と一緒に近くの公園のゴミ拾いを行いました。前日が日曜日と言うこともあり、公園にはペットボトルや空き缶、お弁当やお菓子のくずが、なぜブランコの横やジャングルジムの下、ベンチの横に平気で捨てられていました。それをひとつずつ拾っていくのですが、40分くらいで、大きなゴミ袋がいっぱいになりました。

8時から、IBMでの経験を話してくれとの依頼で、「あさべん」(朝の勉強会)の講師として、コールセンターのお話やビジネストランスフォーメーションのお話をさせていただきました。

9時からが、「日本一」と評判の高い朝礼の始まりです。

朝礼は基本的に自主運営ということで、順番に当番となった従業員(正社員もパートの方も含め全員で持ち回りとなっています)のかた2名が司会進行を行うのですが、まずはストレッチング体操から始まって、「わっしょい」(みんなでワッショイと声をかけて元気を出す)、「ハッピー体操」(説明が難しいですが、2人一組でハッピーと声かけする)などで、体と気持ちをほぐした後、業績の報告やキャンペーンの実施状況などがありました。まず、業績は「お役立ち」と言う風に呼ばれていて、お客様への貢献を前に出しています。業績報告では何パーセント達成などとは、一つも出てきません。

そのあと、連絡事項があって、当日の見学者の紹介がありましたが、私を入れてなんと4社13名、また学生の見学者が11名もいました。このあたりですでに1時間を過ぎていましたが、全員の一言コメントで、皆さん一様に「こんな朝礼があるのだ」という驚きと、「元気になりました」「朝からすっきりしました」という感謝の念でした。

そのあと、社員の新潟への出張報告(スライド付)があり、詩の朗読(沖縄教育出版は身障者雇用にも力を入れていますが、そのメンバーの一人が書いたものでした)があり、全員での「経営理念」等の唱和があり、そして最後の締めが「一体感トリオ」のコントとトリオの音頭で出席者全員で「一体感」と叫んで終了しました。

なんと2時間の朝礼でした。

終わった後、副社長に聞きましたが、月曜日は健康食品の部門と化粧品の部門の合同朝礼ということもあり、2時間は普通だということです。特に何時までに終わらなければいけないと決めていないので、自主性を重んじているとのこと。これにより、作業開始が遅れても、朝礼ですっきりしてやる気が沸いている状態なので、生産性は却って高いということです。

現在のコールセンターの課題点のひとつが、離職率の高さと言われています。副社長とはIBMのコールセンター時代に、楽しい職場にしようと一生懸命にやってきた仲間ですが、彼は、「それは地上に出ている葉のところを整えようとしていた。ここ(沖縄教育出版)にきてみると、もっと根っこの部分を育てないといけないとわかった。それが、地域のゴミ掃除であったり、あさべんや朝礼であったりする。」。離職対策として、やらなければいけないことは、根っこを共有化することを進めていかなければいけないのでしょう。

今、「不機嫌な職場」(講談社現在新書)を読んでいますが、まさに、「元気な職場」と「不機嫌な職場」の違いです。

今の時代、「不機嫌な職場」が多くなってきています。協力し合う組織に学ぶ事例として、「グーグル」「サイバーエージェント」「ヨリタ歯科クリニック」が出ていますが、「沖縄教育出版」はそれらの企業に匹敵するものを持っています。見学者に元気を与えてくれ、自分たちの職場もぜひこの職場にちょっとでも近づけようという気持ちにさせてくれます。

ぜひ、「不機嫌な職場」を読んでいただき、「沖縄教育出版」に見学に行くことをお勧めします。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する