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中小企業の開発者は会社で何をしているのか

伝えたいことがあるなら、格好をつけない

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そろそろ入社2ヶ月目になる知人のY君が、なかなかの活躍をみせてくれていて頼もしい限りです。
そんな彼に今日伝えたことは、人に説明をするとき、訴えたいことがあるときに無理して綺麗な言葉を使わなくてもいいよということです。

彼は元々知人関係だった私に対しても、勤務中は(それ以外もかも!?)丁寧な敬語で話しをしてくれます。
仕事に対して非常にまじめなので、良いことだとは思うのですが・・・
一生懸命敬語を使おうとして噛んでしまったり、良い言葉が見つからなくて言葉に詰まってしまうのをみていると、
「もう少し肩の力を抜いて、言いたいことを言ってくれればいいのに・・・」
と、思うわけです。

ということで、お客の前ではそれでいいけど、社内でのディスカッションなど体裁より、
内容が大事なときは、もっと普通の言葉で話していいよと伝えたのでした。

さて、何故私がこんな事をあえてアドバイスするかというと、新入社員の頃に、
プログラマ社長に同じようなことを言われたからなのです。

私はおおざっぱに見えて、意外と細かいことが気になる質なので、
ちょっとした言葉のおかしいところも気になって仕方がありませんでした。
散々言い尽くされたことでしょうが、コンビニエンスストア店員の「1,000円になります」とかは、今でも気になります。

ということで、絶対に自分はそういう変な言葉を使っている人に見られたくない!
と意気込んでいました。

あるとき有名な場所でプレゼンテーションを行うこととなり、社内で練習をしていました。
そのときも丁寧に丁寧にと思って話しをしていたのですが、
自分のボキャブラリーが少ないこともあり、話そうとすればするほど詰まってしまっていました。
そのときに社長に、「もっと普通の言葉で話せば良いのに」と言われたのです。
当時は反発しましたが、冷静に考えると社会経験の少ない新入社員が丁寧な言葉でカッコいいプレゼンなんて出来るわけないですよね。
(もちろん出来る人も沢山いると思いますが!)
要するに格好をつけていた、背伸びしていたのだと思います。

そこに気がついてからは、プレゼンの時は丁寧に、立派にみえるようにというより、
いかに場の雰囲気をよくできるかを意識するようになりました。
そうすると、結構伝えたいことが伝えられるのですよね。

等身大の自分の言葉で話すので、全然立派には見えないかもしれません。
しかし、伝えたいことが伝えられずに、何のために話しをしているかわからなくなるより余程いいと思います。

たぶんまだ彼は、そこに気づけていないのかなぁと感じます。
きっとそれに気づいて、TPOをわきまえた言葉遣いをうまく選択できるようになれば、自然と丁寧な敬語も身に付き、
身内ではより活発なディスカッションもできるようになって更に発展できるのではないかと思ったのでした。

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