著書の読者からメールをいただいた
このところ、2冊目の著書(本当は怖いC言語)について、読者の方から何度か質問を出版社経由でいただいていました。
結構誤植の指摘も多く、恥ずかしい限りだったのですが、
C言語不慣れな方ならではという質問が、非常に勉強になりました。
この本はタイトルこそ、上級者向けのような物々しい感じですが、
実際はプログラミング言語がはじめての人向けに書いた本です。
かなりかみ砕いて説明を書いたつもりですが、
質問を読む度に、
「あぁ、もう少し分かりやすく書けばよかった・・・」
と思いました。
OSやコンパイラとしては、Windows, Mac OS X, Linuxのgccを想定して書きましたが、
実際にはほとんどをMac OS Xで検証して実行例を載せており、
Windowsの場合は結果が違う場合があることをほとんど書いていませんでした。
そのため、本の実行例と実際に試した結果が違うなど、結構不安を感じさせてしまったようでした。
Windows対応を謳うのであれば、一番利用者の多いであろうWindowsの結果なども載せるべきでした。
また、初心者向けとして書きましたが、
書いている本人が慣れているせいで、肝心なところが書けていないこともしばしばありました。
対象となる読者の事を想像して、理解してもらうために書くと言うことは想像以上に難しいと思い知りました。
さて、いろいろとご質問をいただいて、回答してと続けてきたのですが、遂に読み終えたとのご報告をいただきました。
一部抜粋です。
今まで、拙い質問等にお付き合いいただきありがとうございました。
他書で途中挫折したことがあるので、最後まで読みこなすことが出来るかと心配でしたが、
無事に本書を読み終えることが出来ました。
これから、復習をかねて再度読み直してさらに経験を深めていきたいと思います。
このメールを出版社から転送していただいて、読んだときは本当に嬉しかったです。
こちらこそ、拙いミスが多くて申し訳なかったという感じです。
本の校正時は、丁度現場が最高に忙しい時期と重なっていて辛かったのですが、
こう言っていただけると、当時の辛さなんかどうでもよくなります。
また、本を書きたいという意欲にも繋がります。
自分の書いたものが、少しでも役に立てたというのは本当に嬉しいものですね。
(今回いただいた誤植の報告などは、せっかくなのでまとめてサポートサイトとして公開しようと思っています。)