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中小企業の開発者は会社で何をしているのか

得意分野があると相談もしやすい?

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当社のメンバーは、皆それぞれ実力はあるのですが、物事を抱え込みやすく、心配になることがあります。
例えば、普段あまりやっていないタイプの仕事を任されたときに、
一生懸命調べながら取り組むのですが、進捗が出ないことがあり、なかなか相談もしてくれません。

物事には、考えれば答えが出るものと、考えても知っていなければわからないものがあると思います。
慣れた環境でのプログラミングについては、比較的難しい問題であっても、考えれば結果が出せるものですが、
扱ったことの無いミドルウェア環境の構築などという作業については、そのミドルウェアについての知識がないとそもそも難しいのではないでしょうか。
もちろん、それについて一生懸命文献を調べたり、今ではインターネットがあるので、検索するなりして自力で解決することは大事だと思います。それによって、知識も身につきます。
しかし、期限が短い場合は、その時間さえ惜しいこともあります。
そんなときは、自分の出来ること、出来ないことをきちんと整理して、出来ないこと(わからないこと)は、はやめに詳しい人に相談するほうが、良いでしょう。
(もちろん、何もせずに教えて君になるのは論外ですし、日頃からの勉強も大切ですが。)

今日、学生時代の先生と飲みに行ったとき、その話題になったときに先生が、
得意な分野がある人は、出来ないことを人に相談しても負い目に感じたりプライドが傷ついたりすることはないけど、そうではない場合は、相談しにくく抱え込んでしまうのでは?と言っていました。
その先生はネットワークは非常に詳しいので、それに関しては全て自力で解決するけど、プログラミング関係では、結構人に相談することもあるそうです。
ネットワークに関しては誰にも負ける気がしないので、苦手な事を相談するときに負い目を感じたりしないと。

なるほどと思いました。
確かに、当社でも経験が長く、自分の分野を確立している人は、上手に回りの力を借りながら仕事をしています。
改めて得意分野をもつことは大事なのだなと思いました。

まだ得意分野が無い人はどうすれば良いのでしょうか。
その場合は、期限を決めてそれまではしっかりと自力で取り組んで、それでもわからなければ人に相談すれば良いと考えています。
自力で取り組んで解決できれば、自分の糧にもなりますし、それが将来得意分野になるかもしれません。
それに、抱え込んで大幅に時間をロスすることも無いでしょう。

なかなかバランスが難しいところですが、私の場合は一つの事で3時間以上取り組んで、全く糸口が見えないときは相談するべきじゃないかなと思っています。
あとは、リーダーポジションの人間が、相談しやすい雰囲気作りも大事ですね。

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