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ソフトウェアレビューの方法を業務文書のレビューに使うと...

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業務文書のレビューに関して講演の機会をいただくことになって、表題の内容を考えました。

想定している業務ドキュメントは以下のとおりです。

  • 業務要領、業務マニュアルなどの文書であり、事実を書く。
    • 誤りの基準は比較的明確である。
    • 書いてある内容が誤っていると何らかの弊害がある。
  • 章構成をはじめとした構造を持つ文書である。
    • それなりに分量がある。
  • マナー、礼儀はそれほど重要ではない。

業務ドキュメントとソフトウェアレビューの共通点は以下のとおりです。

  • レビューは必須であることが多い。
  • 品質、生産性が求められる。
    → 1. 期待される品質を妥当な時間で確保する必要がある。
  • あらゆる面で不備のない文書にするのは難しい。(レビューを徹底してもアラをさがせば、何らかの不備(誤り)はみつかる)
    → 2. レビューの基準を作って合意した上で、作り始めたほうがよい。
  • 横展開する誤りがある。
    → 3. レビューのタイミングの工夫ができる。
上述1, 2から、ソフトウェアレビューのリーディングテクニックが通用しそうです。3から、計画段階でPhased inspection等の実施タイミングの設定ができそうです。4から、心構えにおいてソフトウェアレビューで気をつけるべき点が流用できそうです。
心構えの話は、どういうレビューでも関係するので、これらが加わりそうです。
上の内容を深掘りして、2020年11月6日のASDoQ大会で講演します。
タイトル、概要、申込み等は以下から。https://asdoq.jp/taikai2020/
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