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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

専門書でもふれられていないソフトウェアレビューの原理・原則 - 日経SYSTEMSのセミナーで解説

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ソフトウェアレビューの書籍を読むと、ウォークスルーやインスペクションといったレビューの形態の分類、参加者の役割、参加人数、メトリクス計測、べからず集、抵抗のある人をどう説得するかという話に多くのページが占められています。

上司や先輩から「こうやれば見つかるんだよ」と具体的な欠陥検出の方法を教わることは少なく、横で見ていて、見よう見まねで典型的な欠陥パターンを覚えていって欠陥指摘ができるようになるという方がほとんどではないでしょうか。

レビューの目的を整理し、ソフトウェアレビューとはどうあるべきかという原則を提示した上で、海外事例も含め、欠陥検出の具体的なやり方とカスタマイズの方法を紹介します。また、ここ(本ブログの過去エントリ)でも述べていますが、欠陥検出と同じくらい大事でありながら、あまり重視されていない欠陥指摘(指摘会議でのあるべき姿)も紹介します。

レビューの計画、検出、指摘のそれぞれについて、陥りがちな誤りをアンチパターンの形で示し、どう変えていくかを基本方針と具体的な方法を紹介します。ソフトウェア開発における他の活動と比較すると、特にレビューはプロジェクトやソフトウェアごとにカスタマイズしなければ効果が出にくい傾向にあります。カスタマイズについても少し紹介します。

ベテランにとっては、これまでのレビューの体系化と整理、中堅には新たなレビューのバリエーションの獲得、若手には、自分なりのレビューを作っていく参考になると思います。本セミナー以外でも実施していますが、好評です。

有料の1日セミナーで8/31(金)に東京汐留で実施します。主催は日経SYSTEMS。詳細はこちらから。

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