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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

10/7のセッションでは「GQM+Strategies, Hackystat, すり抜け管理」を紹介予定

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10/7のIBM Innovate 2010で『「メトリクス」活用できていますか?~プロジェクト関係者が納得する判断を目指して 』というセッションで、畑氏と共同で登壇する。その際に紹介する動向として、GQM+Strategies, Hackystat, すり抜け管理を紹介しようと思っている。スライドはまだ完成版になっていないので確定ではないが。。

GQM+Strategiesはビジネスゴールからメトリクス設定までを明確化するための方法、Hackystatは開発中の様々なデータ収集対象からデータを集めるためのツール群とフレームワーク、すり抜け管理はエラーの見逃し率に着目した品質推測方法だ。いずれも、異なる観点からメトリクスへアプローチしているテーマだ。

GQM+Strategiesを調べる上で「Linking Software Development and Business Strategy Through Measurement」というタイトルの記事がIEEE Computer(雑誌)に掲載されていることを知った。ソフトウェア開発における計測やメトリクスの本来の価値はこのあたりにあるように思う。計測値や計測方法に主眼を置くのではなく、計測を考えながらビジネスゴールとソフトウェア開発のあるべき姿を結びつけるというものだ。

もう1つ、私が当事者として携わった事例を紹介する。ソースコード規模の遷移からユーザ、開発者間で状況を共有した事例だ。これも規模遷移自体が重要なのではなく、規模遷移を手がかりとして開発の状況を共有するという点で、上の記事に通じる点が多い。

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