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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

レビューでの1発目の指摘「では、私から」は結構いい結果になる

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ソフトウェアレビュー会議がはじまって1つ目の指摘は結構重要で、1つ目がそれに続く指摘に影響を与えることが多い。具体的な検証は十分にはできていないが、商用開発でのレビュー何件かの観察において感じている。

最初にレアケースの異常系が指摘されるとしばらく異常系の指摘が続く、進行役が他の種類の指摘もしてほしければ、そのように指示し、是正できる。テストでの確認が高コストになる異常系(他システムとの連携やテストするための条件を作り出すための構築作業)の指摘が1発目に出ると、その傾向(テストでの確認が高コストになる異常系のエラー指摘)は続くという感触はないだろうか?

逆にドキュメントのページレイアウトの微調整の指摘からはじまったレビュー会議では、細かい指摘が続くことが多い。

もちろん途中で流れを変えることができるだろうが1発目によい指摘ができそうな場合には「では、私から」と口火を切ってもよいように思う。若手にいろいろ発言してもらおうとするベテランの配慮も1つだと思うのだが、次のいい指摘を誘発するお手本を見せることも1つの手ではないだろうか。

@IT記事「ソフトウェアレビューが成功する進行役の6条件」では、このあたりを詳細に書いた。興味があればご覧いただきたい。

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