ドメイン名は大事だよ
ついつい“ドメイン”と言ってしまいがちな(インターネット上の)「ドメイン名」(domain name)ですが、栗原さんの「Starbucks.jpのドメイン登録者に移転裁定」でも取り上げられていますし、平野さんのブログの「Pina流社名命名の鉄則」でも触れられているとおり、新たにビジネスを始めようというのであれば、.com/.co.jp などをおさえておくことは非常に重要です。仮に世界への展開を考えている話であれば、各国の地域ドメイン(ccTLD、イギリス=.co.uk、フランス=.fr、中国=.cn/.co.cn など)もおさえておく必要があります。分社化を発表した某社も、.com だけはプロから購入したものの、.net/.org や ccTLD にまで気がまわらなかったようです。:-p
いまだ、日本ではドメイン名取引をうさんくさいと感じられる人が多いような気もしますが、一時期のバブル崩壊期を過ぎ、いまやドメイン名市場は新たなブームを迎えています。ドメイン名取引サイトの最大手、sedo は急成長企業です。ドメイン名の“良名”は電話番号の“良番”と同じで、高値で取引されているものです。公開された取引についての今年のランキングをご紹介しておきましょう。
(世界的に知られている名称ならともかく)商標を登録しているというだけでは訴訟しても勝てませんし、そもそも訴訟費用だってバカになりません。相手がケイマン(KY)で登録していたりすると、たぶん相当やっかいです。もし、SnapNames などで失効ドメインをオークションなどで入手できるチャンスがあるなら、“多少”無理してでも獲得しておくべきでしょう。そうしたチャンスがあるのは、まだラッキーなのです。Mercury Interactive Corporation は、Mercury Technologies というマイナー企業が使っていた mercury.com を譲渡してもらうために70万ドル(+ソフトウェア使用権)を費やしました。電機メーカーの SHARP が sharp.com を入手できることはないでしょう。
「星に願いを(1):製品名に込めた願いとは?」の asteria.com 取得のくだりもご参照のほど。さすがは hirano.com をお持ちの平野さんです :-)