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話す内容を、その場で考える、というプレゼン・スタイル

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昨日、3名の講演を拝聴する機会に恵まれました。各界の著名人ばかりで、当然ながら皆さんお話しが素晴らしいのですが、同時に感じたのは、お話しのスタイルは実に人ぞれぞれであること。

3名のうち2名が講演資料を用意していないのです。

 

1名は、元スポーツ選手。テレビにもよく出演され、芸能人とも丁々発止の会話をなさっている方。話の内容も面白くためになることばかりでした。とても頭の良い方です。「この人なら、確かに資料は不要だなぁ」と、納得です。

 

もう1名は、普段の仕事はお客様に最高級のサービスを提供するお立場にある方。30代中頃の若い方でした。「今日は、何を話すかは、事前に考えていませんので...」と前置きしつつ、その場にいるお客様の声にならない反応を見て、お客様が知りたいことに併せて話を進めていきます。お話しもとても深い内容でした。

「事前に話を考えていない」のは、サボっているのではありません。逆に、「その場のお客様と真剣勝負をする」という固い覚悟を持って臨んでいるのです。

講演終了後、お名刺交換する機会に恵まれました。「事前にお話しを考えていなかったとおっしゃっていましたが...」とお尋ねしました。

「お客様のご期待をお察しし、お応えするという日々を過ごしています。講演でも同じです」とのことでした。

圧倒的な経験と暗黙知、実力の積み重ねがあって、このようなスタイルが可能なのですね。

思い返せば、私の師も、同じスタイルで講演をなさっています。

 

私の場合は、事前に相手の方が知りたいことをお伺いし、プレゼンのストーリーを予め徹底的に考えた上で、できるだけ理解しやすいパワーポイントの資料を作り、相手に伝わる話し方を意識してプレゼンします。このためリハーサルもしますし、講演中の動画も録ってあとで確認します。講演準備には講演時間の数十倍の時間をかけます。

このようなスタイルなので、私は資料やプロジェクターがない状況でお話しするのはとても苦手です。

この方は「何があっても対応できるようにするのが、私たちの仕事ですから」とおっしゃっていました。


まだまだ学ぶべきことは沢山あります。

 

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