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「学びが目的。ストーリーは手段」

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「100円のコーラを1000円で売る方法3」の執筆も一段落し、次の本のストーリーを考え始めています。

 

私がストーリーで本を書くのは、難しいテーマを理解しやすくするためです。

ストーリーでなく解説主体で書くことも可能ですし、その方がより詳細な理論をご紹介できるでしょう。でも意外と頭に残らないのですよね。

しかし物語形式で書くと、記憶に残ります。

「マーケティングってとっつきにくいと思って敬遠していた」という人も、マーケティングの面白さを感じていただけます。

 

そこで「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズは、「マーケティングの学び」を目的に、実ビジネスでマーケティング理論がいかに役立つかを理解いただく手段としてストーリーを作りました。

そして消化しやすいように、ストーリーはなるべく面白くしました。ただ、あくまで「マーケティングの学び」が目的で、ストーリーは手段。ですのでストーリーは凝らないようにしました。

 

ストーリーに凝り始めると、読者はストーリーを理解する方に頭を使ってしまいます。

しかし目的は学び。ストーリーはあくまで手段なので、「マーケティングの学び」に頭を使っていただけるように構成すべきなのですよね。

  

でも新たにストーリーを考えようとすると、不思議なことについストーリーに凝りたくなってしまうのですよね。これは危険な誘惑です。

しかし読者の方々に、「仕事の学び」とは関係ない部分で貴重なお時間を使っていただくのは、本末転倒です。

それに私は、ビジネスパーソンとして仕事の専門家ではありますが、ストーリーを作る専門家ではありません。凝った面白い話を作ろうとしても、それは自分の身の丈を越えた世界。自分にはその力量もまだまだありません。

 

自分は小説家ではないので、勘違いせず、

 「学びが目的。ストーリーは手段」

ということは、改めて肝に銘じて、考えていきたいと思います。




 

 

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