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「新アナリティックス宣言」IBMワトソンが教えてくれる、情報爆発の時代に、情報を洞察に変えていく世界

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今更言うまでもなく、世の中では情報が凄い勢いで増えています。

この膨大な情報から、いかに適切な洞察を導き出すかは、人類にとって今や大きな課題です。実際、爆発する情報が人間の手に負えなくなってしまった結果、社会では様々なことが起こっています。

では、情報を洞察に変えることなんて、出来るのでしょうか?

 

実は、そのヒントになる事例があります。当ブログでも何回か紹介している事例です。

それは、今年2月に全米クイズ王に、クイズ番組で勝利したコンピュータ・ワトソンです。

このクイズ番組で勝つためには、世の中のあらゆるジャンルを網羅するクイズに対して、全問の70%に対して80%の精度で3秒以内に回答する必要があります。

また、このクイズ番組では、間違えると減点されてしまいますので、点数差の状況を考慮したうえで「あえて答えない」という判断も必要です。

コンピュータ・ワトソンは、全米で放映されたこのクイズ番組で、全米クイズ王と3日間に渡って戦い、勝利しました。

 

このワトソンで使われているハードウェアは、実はIBMが市販しているIBM Power 750サーバーです。既に全世界で数千件のお客様にお使いいただいています。

この汎用ハードウェア上に、ワトソンの中核となるソフトウェアが実装されているのです。つまり、ワトソンは、ソフトウェア・テクノロジーの塊なのです。

ワトソンが初めて実現したのは、情報が多少あいまいでも、自身に蓄積している2億件にものぼる膨大な情報を計算することで得られる相関関係などから全く別のロジックを使い、複数の答えを確からしさという情報を伴って導き出すことが出来るアナリティクス(分析)技術を実現した点です。

質問をさまざまな角度から解析し、膨大な情報源を猛烈な処理スピードで多面的に検証し、より確からしい答えを導き出します。

テレビ番組のエンターテイメントとしてとらえられがちなワトソンですが、この分析技術は、実はさまざまな分野で活用できる可能性があるのです。

その可能性について、詳しく解説する読み物を日本IBMのWebサイト上で作ってみました。題して「新アナリティックス宣言」

情報活用の未来はどうなるのか、ご興味がある方は是非ご一読を。

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