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最強のアイディアツールは?

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プレゼンの内容を考えたり、本の構成を考えたりする時、いつもアイディアを絞り出すのに苦労します。(逆に、苦労するからこそ面白くワクワクする瞬間でもあるのですが)

アイディアの生み出し方については、当ブログでも何回か紹介したジェームズ・W ヤング著「アイディアの作り方」がよくまとまっていると思います。

しかし一方で、生み出したアイディアを、さらにしっかり引きずり出して使える形に定着させ、様々な形で活用するには、どのようなツールを使うかがカギではないかと思います。

 

私にとっての最強のアイディア生成ツールは、紙とペンです。

次々に頭に浮かんだことを紙に手書きでどんどん書き溜めていくうちに、書いている要素のそれぞれの関係が見えてきて、さらに、アイディアがどんどん生まれてくることをよく経験します。

このようなパターンになると、アイディアが頭から抽出されている、と実感します。

思考を深めて全体の構成を構築するためのアイディアつくりには、手書きが一番合っているように思います。

これがパソコンだと、私の場合、なかなかアイディアがまとまりません。もしかしたら、アイディアは、アナログの形で生まれてくるためなのかもしれません。

 

一方で、アイディアは単に出すだけでは役立ちません。定着させることが必要です。

例えば、手書きでアイディア出しした内容を1ヶ月後に見ても、何のことか分からない、という経験をされた方は多いのではないでしょうか?

これは、手書きでアイディア出ししている時には、手書きした要素の相互の関係が頭の中で「見えている」のに対して、1ヶ月後にはその関係が見えなくなっているためです。

つまり、手書きの段階では、暗黙知の状態なのですね。

 

その暗黙知である手書きを、知識として定着させるためのプロセスが形式知化のプロセスです。手書きのアイディアを、文章や図にまとめる処理です。

誰にでも分かるような言葉で、文章や図の形で、出来ればデジタル化して残すことで、あとでアイディアを活用することができます。

さらに、言葉にする過程で、当初は曖昧にしていた部分も、どこに問題があるかが分かってきます。

 

私の場合、ブログは、アイディアをまとめて文章にし、定着するためのツールになっています。

日々思いついたアイディアは、多くの場合、ブログの形で誰が読んでも分かるような形で残しています。(もちろん、仕事関係のアイディアは、社内情報なので除外していますが)

「確か、このことはブログでどこかに書いたはず」と思った時は、ブログ名を指定してキーワードで検索すると、たいていの場合出てきます。

アイディアを文章化し、ブログに書くことで、検索エンジンと組合わせて、個人の知識データベースとしても活用できるので、結構重宝しています。

 

 

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