井上雄彦 最後のマンガ展
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本日、会社の創業記念日でお休みでした。平日の休みを利用して行ってきました。
「平日なので空いているだろう」と思ったのですが、午前11時半に到着したら、既に入り口で列ができており、入場するまで20分程並びました。
人気です。通常、美術展というとシニアなお客さんが多いのですが、今回は20代の方が非常に多く来ていました。
会場に入るなり、会場の高い天井まで届くほどの大きさで書かれた武蔵の墨汁画。圧倒されました。
バガボンドの未発表のストーリーを始め、大きな画板に墨汁画で描かれた数々な作品が展示されていました。
コンピュータで描く漫画と異なり、昔と同じ道具で描く墨汁画は、筆にためらいがあると失敗するそうで、やり直しがききません。
その道具で、これだけ緻密な描写が出来るとは。
既に陳腐な言い方かもしれませんが、これはマンガというよりも、そして「クール・ジャパン」という言い方も失礼にあたりそうな程、全く新しいアートですね。
江戸時代の浮世絵も、当時は庶民にとって現代のマンガと同様、身近な存在だったようです。これがヨーロッパに渡り、19世紀末、印象派やゴッホ等に大きな影響を与えました。
数百年後、井上雄彦という作家がいた、ということは、世界のアート史のコンテキストに、確実に刻み込まれるのではないでしょうか?
7月6日まで、上野の森美術館で行っています。
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