『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』でも、あのポストモダン・マーケティングが再現するのか?
サイトで予告編第一弾と第二弾の映像を見ることができます。
全部で4部作になり、公開予定は下記の通りとのこと。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』2007年9月1日予定
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』2008年公開予定
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:急』未定
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:?』未定
TV版「新世紀エヴァンゲリオン」が放映されたのが1995年10月から1996年3月。
告白いたしますと、この約1年後に私は初めてTV版エヴァ全26話を見てその不思議な世界にハマってしまい、劇場版のリリースを心待ちにし、エヴァ本を買ったりして、謎解きを楽しんでいたクチです。
賛否両論はありますが、ビジネス的に見ると、この1990年代後半のGAINAXはまさに「ポストモダン・マーケティング」の成功事例といってもいい位の仕事をしていたのではないでしょうか?
今回、「REBUILD」(再構築)ということで、完全新作ではなく、過去の作品をベースに最新技術を使って「解体と再構築」を行っているとのことです。
サイトを見る限りは、9月1日公開の「序」は、TV版での第5使徒ラミエルに対する「ヤシマ作戦」までをカバーしているようです。
TV版に忠実な作りになっている印象を受けますが、最新技術で映像品質を高める以外に、観客を夢中にさせて、あの「ポストモダン・マーケティング」を再現できる要素を持っているのか、大変興味があるところです。
その意味では、ポストモダン・マーケティングの本領を発揮するのは、TV版のストーリーの大きな組み換えが必要になるであろう3作目・4作目あたりかもしれません。
尚、参考までに、「ポストモダン・マーケティング」とは、非常に簡略化して言うと、顧客の言うことに全て従うのではなく、かといって顧客を無視するのでもなく、顧客に追い掛けられるようにするマーケティング手法です。 (詳細はこちら⇒スティーブン・ブラウン著『ポストモダン・マーケティング―「顧客志向」は捨ててしまえ!』)