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イノベーション実現のための4つの要素

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世の中にこれだけインターネットが普及したことで、イノベーションを実現するために必要な要素は、昔と比べて大きく変わってきます。

昔はエジソンのように、一人の人間が超人的な才能や努力でイノベーションを起こしてきた面がありましたが、現代では、インターネットが地理的な差や社内外の壁を消滅させ人々を繋げる機能を持ったために、イノベーションを起こすカギはオープンソースのように「多くの人々の知恵をいかに結集するか」という点に移ってきたように思います。

ということで、現代では、①オープン、②統合、③コラボレーション、④グローバル、の4つがイノベーションを起こすための要素になるのではないでしょうか?

オープン
オープン技術は様々なアイデアの交換を活発にし、イノベーションを起こすための共通となる「言葉」になります。また、企業や各組織がオープン技術を活用することにより、自社の資産や能力をできるだけ少ない投資で、お互いを結合させ、新たな価値を創造することを促進します。
逆に、プロプライエタリーな技術を使う場合、他の技術との結合や成果共有の際に余分なコストがかかり、お互いを組み合わせて新しい価値を創造することを妨げてしまいます。

統合
先日も述べたように、イノベーションは、技術と市場への洞察(インサイト)が結合して生まれます。技術は単体では価値はなく、ビジネスの構造に組み込んだときに初めて最大限の価値を発揮します。

コラボレーション
コラボレーションすることで、多くの人が持っている知恵や情報を結集して新たな価値を生み出すことができます。さらに、アイデアとしての知恵だけでなく、業務プロセスを繋げてお互いにコラボレーションさせる仕組みを作ることで、全体のスピードを飛躍的に速めて、大きな価値を生むことができます。

グローバル
"The World is Flat"にもあるように、今や世界は水平につながっています。イノベーションを実現する上で、グローバルな視点を持つことができれば、国内にとどまらず、世界中の人たちと協力しあいながら、新たな価値を創造することができます。

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