合宿を通じてチームの「なんとなく」を共有する
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前回のエントリーの続きです。
企業やチームの「らしさ」をメンバーで共有するには、どうしたらいいのでしょうか?
これにはいわゆるインナーブランディングとして、いくつかのテクニカルな手法が存在するのですが、そこまで専門的なアプローチをしなくても、我々が「ビジネスキャンプ」と呼んでいる合宿を用いれば、きわめてシンプルに「らしさ」共有を押し進めることができます。
ビジネスキャンプの基本日程は1泊2日。ホテルなど宿泊が可能な施設に集まって、ディスカッションやインドアレクリエーション、アウトドアレクリエーションなどのプログラムをこなしていきます。
その中で、たとえば、ディスカッションの時間に「自分たち"らしい"仕事とは何か」について話しあったり、「来期のビジョン」について議論したり、積極的な意見交換の場を設けたりするだけでも、ある程度の「らしさ」は共有されます。
それに加えて、プログラムの内容に工夫をすれば、昼食や夕食で他のメンバーと会話を交わしたり、レクリエーションでなんらかの共同作業をしたりしているうちに、かなりのことがわかってきます。
さらに、宴会をくり広げて、同じ屋根の下で夜を過ごすことで、もはや「らしさ」は当然の感覚のように共有されます。
普段、オフィスで接しているだけでは、なかなかメンバーの個性をつかむのは難しいですよね?
アフターファイブに一緒に飲みにいったり、週末に家族を交えて交流したりと、いくつかの異なる環境下で一緒に過ごしてみてはじめて、相手の個性を感じ取ることができるかと思います。
それと同じで、組織やチームの「らしさ」もまた、シチュエーションを変え、取り組むタスクを変えてみることで、全体像が立体的に、身体で共有できるのです。
そして、身体で覚えた感覚はそう簡単には消え去りません。ビジネスキャンプで確認し、共有した「らしさ」は、キャンプ後もメンバーの行動に影響を及ぼし続けます。
実際、ビジネスキャンプを実施したクライアントからは、
「キャンプ以降、業務の進行にドライブ感が出てきた」
「全員で動いているような気がする」
「別々の仕事をしているのに一体感がある」
といった感想が寄せられることが多いのですが、それも、頭ではなく感覚として身体に刷り込まれるがゆえの成果なのです。
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