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タイ国の真実らしきもの その44 タイ人と運転マナー

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 私はタイで仕事のため、車を運転します。
 多くの方が、危なくないのかとか、よく運転できるね、などと言われますが、私自身は、日本との違いは、慎重にそして大胆に運転することぐらいだと思っています。
 ほとんどのタイの駐在の会社様では、駐在員の車の運転を禁止しているということも聞きます。
 もしも事故でも起こしたら、と考えると十分な理由なのでしょう。多くの駐在員の方が運転手つきの車を会社から提供されているので不便はない訳です。
 では、私はというと、kdtsタイランドには、私以外日本人はいません。また、私がタイで仕事をするのは、月に一週間程度です。
 そのために、運転手を雇うわけにもいかず、かといってタクシーだけでは、バンコクから少し離れた工業団地などには行けず(行けますが、帰りのタクシーが無いので帰れない。)結果として、私が運転をしている訳です。
 最初は戸惑ったタイの交通マナーも慣れてくるとまったく問題なくなりました。
 タイの運転マナーは、決して日本と同じではありません。
 できるだけ自分から動かなければ少しも先に進めないというのが真実です。
 日本のように譲り合いという考えがありません。
 日本だと1台入れると次の車は待って自分が入り、交互に入るためお互いが譲り合う事で交通渋滞が最小限です。
 タイでは、自分から入っていかないと、譲られることが無いため、いつまで経っても先に進めず、結果、自分の後ろについている人から不評を受けることになります。
 ですから一見、とても危ない交通マナーの悪い社会だと思われがちですが、実は違うのです。
 長くタイの車の流れを見ていると不思議な事に気づきます。
 タイでは怒鳴ったり、クラクションを鳴らす、などの運転からの怒りを受けることが少ないのです。
 運転マナーが悪ければ、その運転に対して、怒るのが普通ですね。
 日本では、車を道路に止めて、怒鳴りあったり、喧嘩に発展したりすることもあります。車が悪いマナーだと、幅寄せしたり、接近したりして、パッシングやクラクションなど相手に悪いマナーだぞと知らしめたりする人も普通にいます。
 タイではそれがありません。
 事故を起こしたときも相手を非難することは最小限で現実的な解決を探ります。
 危ない運転をしていても、それを煽るような行為はしません。
 もちろんすべての人がそうだとは言いませんが多くのタイの運転手が温厚な感じを受けます。
 そして、私は、タイの運転手は我慢強いのかもと思ったりしていましたが、実はそうではないようなのです。
 答えは、彼らの行為が普通の行為だからです。
 みんながみんな荒い運転をしているのであれば、それはその社会では普通の運転です。非難されることもありませんし、堂々としていられます。
 タイでの交通ルールは、自己主張の強いルールですが、それでも無法ではなく、それがルールとして確立しているのだと気づきました。
 郷に入れば郷に従えということで、私は今日もがんばってタイの渋滞社会をくぐり抜けて行くのでした。

 今日はここまでまたいつかお会いしましょう!

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