タイ国の真実らしきもの その39 階段とエスカレーター
タイと日本とではちょっとしたことが違います。
今回、私はタイで使う会社の車を修理に出しているので、電車(地下鉄)通勤を余儀なくされています。
そこで気づいたことは・・
地下鉄のエスカレーターをみんなが使っています。
あれ、日本とちょっと違う。
そうです。日本のように片側を開けて、追い越して行く人がいません。
みんな急いでいるのでしょうが、それでエスカレーターはびっちりなのですが、誰も エスカレーターを駆け上ったり、駆け下りたりしません。
日本なら、後ろの人に突付かれるなり、文句を言われるなりで、急ぎたくなくとも、駆け上ったりしなければなりません。
もちろん、エスカレーターは、駆け上ったり、駆け下りたりするのはとても危険です。と、日本でもよくアナウンスされていますが、日本では普通守りませんね。
タイでは、違うということです。
そして、私は発見してしまいました。
エスカレーター脇に、階段が併設されているのですが、ある階段は、閉鎖されていました。
そして、ある階段は、従業員が座って雑談や青いマンゴーを食べたりしています。
階段の端で休憩するというのは、まだわかりますが、階段全体を使って、6人ぐらいが「ここは私たち専用の休憩場所なのよ」と言わんばかりに占用しています。
当然、お客さんは通れません。荷物なども置いてあり、急に移動することは難しそうです。
つまり、誰も階段を利用しないのです。
じっと待ってエスカレーターを使います。
以前聞いた話ですが、BTS(スカイトレイン)が出来た当初は、今よりも車の渋滞が激しかったにも関わらず、利用率が大変低かったようです。
そして、大渋滞の中、バスやタクシーを使って移動していたそうです。
いろいろなプロモーションでお得なサービスをいろいろ導入しましたが駄目でした。
利用者はBTSの利用自体を選ばなかったということです。
何故でしょうか。
理由は、BTSを利用するために階段を利用したくない。
ただ、それだけです。
会社に遅れようがお構いなしで、階段を上り下りしなくて済むバスやタクシーを使うということです。
それに気づいたBTS関係者は、急ぎエスカレーターをつくり、それからは、BTSの利用率が増えていったということです。
日本では急いでいる人がエスカレーターを階段で追い越して行く光景を何度も見ている日本人には、本当なの?と思える話でしたが、本日納得いたしました。
タイ人は、心から階段の上り下りが嫌いです。というより、上らなくて良いのなら、多少時間が掛かっても気にしないという方が正しいですね。
タイに観光に来たら、急いでいるからと言って、エスカレーターで追い抜こうとしたり、止まっている人に文句を言ってはいけません。
郷に入れば郷に従えです。
今日はここまで、またいつか御会いしましょう。