Osaka がオープンイノベーションのメッカになる!
昨年の5月に、ひょんなことから大阪市のアドバイザーになった。「アドバイザー」は大所高所から意見を言うイメージがあるが、やってみると全く違った。正式には「特別参与」というれっきとした特別公務員だ。自分がまさか公務員になるとは思わなかった。
私の特別参与としてのテーマは、大阪市でのオープンイノベーションをどう演出し、産業育成につなげていくか、ということ。詳細は追って順番に説明しようと思うが、基本は外(海外や産業界の外)から人・情報・金を呼び込むために必要なことを順番に実行しよう、と考えている。具体的にはシリコンバレーの知恵をいかに取り込むかが施策の肝だ。これから次々に策を打っていくのでご期待を。
まずは、外部の評議委員会を作って、定期的にミーティングを行っている。(正確には、評議会は来年度(今年4月以降)の活動なので、現在は評議会準備会と呼んでいる。)メンバーは、シリコンバレーで名実共に活躍されている方(元KPMG副会長の吉原さん、Evernote Japan Chairmanの外村さん、元医師でアメリカFDAの審査官もご経験された内田さん)、それに日本でオープンイノベーションに関わられている方(大阪ガスの松本さん、ソフィアバンクの藤沢さん) にお願いしている。ボランティアベースだが実に示唆深い意見を述べてくれる。4月からの評議委員会をどのような形にするかこれから検討するが、現在の委員に留任してもらえれば嬉しい。
ところで、大阪市役所の精鋭が集まる部署に「アドバイス」するのは大変だ。相当の予習と復習をしないと私の真意が理解されないまま違う施策が実行されてしまう可能性があるので、注意を怠ることができない。ということで、結構時間を使っている。それに、このチームはパワーがあるので、アイデアがすぐに具体化するのは気分がいいものだ。これは、中央官庁のように予算の規模が大きいが現場から遠く離れていて隔靴掻痒の感があるのと違い、現場に近いところでの施策なので内容が具体的だ。イノベーションは辺境から、というのが持論だが、まさにイノベーションや変革は地方からではないかと思う。
そうは言っても、役所はやはり役所の性格、課題があり、混乱することも。一緒に仕事して、いろいろ本質が分かったことも多い。この点も機会を改めて説明していこう。