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ビジネスでもプライベートでも記憶に残る人と残らない人では、訪れるチャンスの数が大きく異なります。顧客獲得に悩む営業マンの予算未達の原因は“絶対的な見込顧客の不足”でした。このブログでは1回1回の出会いを大切にすることをテーマに”記憶に残る営業”についてお伝えします。

3日前の晩御飯、何を食べたかおぼえていますか?

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みなさん、3日前の晩御飯のメニューをおぼえていますか?

結構難しいですよね。私は、2日前の晩御飯のメニューもおぼえているかは怪しいです・・・

前回、「なぜ、あなたは忘れられるのか?」でお話ししましたが、人間の記憶には「2つの記憶」があると言われています。短期記憶と長期記憶です。

まず、私たちが見たり聞いたりしたことは、「短期記憶」というところに入ります。脳の「海馬」と言われるところです。
その内の本当に必要だと判断されたものだけが、長期記憶に移されます。長期記憶は保持期間は無限ともいわれます。

それでは、どんな情報であれば脳は"必要である"と判断してくれるのでしょうか?初対面の場合、いつまでも記憶に残る人か?忘れさられる人か?の分かれ道です。

最優先で"必要である"と判断されること。それは"生きるために必要な情報"です。生存するために必要なことはダントツ最優先で"必要な情報である"とされます。

映画やドラマで絶体絶命の主人公が、カギとなる電話番号、住所などを聞いて、メモも取らないでストーリーが進行していくパターンがよくあります。「よくおぼえれるよな~」と思います。クライマックスで「しまった・・忘れてしまった・・・」なんて見たことがありません。(笑)
あれは、主人公が頭脳明晰・・・という場合もありますが、主人公にとって命(または命と同等)に係わる本当に必要な情報であるからメモを取る必要がないともとれます。

それでは!初対面で相手に覚えてもらうために、「あなたが生きるために必要な・・・」を提供しよう!とするのはハードルが高すぎますよね(笑)

・・・なので、他にも「脳が必要と判断する条件」があります。

先ほど、「みなさん、3日前の晩御飯のメニューを覚えてますか?」と聞きました。私はおぼえていません。
しかし、数十年前であっても子供のころ等の楽しかったことは、おぼえていたりします。例えば、小学校の修学旅行等です。

まさに、そういうことなのです。

脳がその情報を必要なものと判断する条件の1つ目。
それは「その情報が感情を伴う情報であること」です。その情報によって「嬉しい」「悲しい」等、何か感情が動く情報であることです。感情が動いた情報は、長期記憶に保管されるのです。
ですから3日前の晩御飯に大きく心が動かされた方は、メニューを覚えているかもしれません。(あと、毎日同じメニューを食べ続けている人も除きます。)

感情は「嬉しい」以外にも「悲しい」「恐ろしい」もありますが、これからビジネスを広げていこうという人との初対面で、そういった感情ではダメですよね。初対面で、「嬉しい」と思ってもらえれば、長期記憶に残ることができます。

最後に、初対面30秒で「嬉しい」と思ってもらう方法を1つ紹介します。初対面で名刺交換をした際に、すかさず相手の名前で呼んであげることです。例えば、鈴木さんと名刺交換をして、すぐに「スズキさん!」と言って質問をしてあげることです。

なぜなら人は名前で呼ばれると、嬉しい(感情)からです。
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