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インターネットとそのガバナンスについてつらつらと

Twitterのこの盛り上がり方はなんだろう?

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Twitterは2年前に知った。こういうものの常として知ったら即アカウントを取りに行く。できれば、僕がアイデンティティとして好む4文字 - maem を取りたいと思うので。無事取れた。しかし、どうも使い方の要点のようなものが分からず、ほぼ放置状態だった。

1ヶ月くらい前まで、オルタナブロガーの皆さんも度々話題に上げ、相当盛り上がっているなぁ(ちなみに、"Twitter"でオルタナ内検索を掛けると、何ページになるか数えられないほどだ)、と他人事のように思っていたが、僕の周りで次々に目にとまるようになる。
先日記事にしたICANNシドニー会合では公式WebページのトップにTwitterのロゴが配置、専用ページで#ICANNの検索結果を表示していた(今も更新中のまま放置である)。
GLOCOMでも6月30日にを開催した。こちらのワークショップの模様は、こちらのページで多面的に伺えるかと。

そんなこんなの間に、僕に対するフォロアの数が、グングン伸びる

そんな頃から、ちょっとちゃんと使ってみようかなぁ、と、とりあえずtwitterを開けるようにして皆さんのつぶやきを拝見して、「会社なう」とか書けるようになったころに、Web以外にいろいろな専用ブラウザやツールがあることが分かってきた。
携帯から読めるモバツイを携帯のブックマークに設定して、電車の中で読めるようにしたりした。お家のMacBookには、Nambuを入れてみた。

ちょっと馴染んできたところで、つぶやきかたにもいろんな流儀があることが分かった。

・日常生活をつぶやく人 - いまどこ、なにしてる、今の気分、などなど
・脳内ダンプとでもいうような勢いで刻一刻とやること思ったことつぶやいている人
・常に、気になるような怪しいような、ハイブローな思索の一端をつぶやいている人

企業やサービス事業者がTwitterを導入し始めている、という言葉の意味合いに、最初は??だったが、New York Times や TIME がつぶやいているという事を知り、フォローしたり。その他に、つぶやけるレベルで適時的な情報提供を行う業者は、結構いる。でも、そういうところをフォローすると、必ず見も知らぬ人から逆に複数フォローされる。パッシブなSPAM、って感じでしょうかね。


こういうツールを実社会になぞらえて捉えることがしばしばある。

例えばmixiだと、日記やレビューなんかは、学生時代に喫茶店(少なくとも当時は一般的な呼び方だったなぁ。。)で、友達とグダグダ喋るのをエミュレートしている感じがした。

「そう言えば最近、こんなことがあってさー。」
「何それ、ちょー受ける(若干言葉は現代風)」

「最近こんな本読んでさぁ」

そうやって、暇に任せて集まっては、自分の体験を披露して、共感なら共感、議論なら議論を交わしていたわけだが、それがインターネット上で実現されている、という感じがした。そして、mixiはまさに喫茶店ダベリの代用として僕の生活に機能している。

Twitterは、本人たちが「つぶやき」と言っている通り、独り言をつぶやく。これにたまたま追従する人がいる。

「ぼそぼそぼそ」
「え?何?なんて言った?」
「いや、○○○が×××だと思ってさぁ」
「あ、実は僕もそう思ってるんだよなー」
「そうなの? あ、僕だけじゃなかったんだー」

何とはなしにつぶやく。実社会と違うのは、その人のつぶやきを聞きたいと思う人は、どこにいたとしてもつぶやきが耳に入って、合いの手を入れられる。自信がない考えも、つぶやいたら案外共感してくれる人を見つけることができる。共感は自信になってその人の行動を強化する。

これを短い時間に頻繁にできるようにしかけることが、twitterにいるあらゆる人に、「いつでもつぶやける友達がいる」という安心感を与えるだけでなく、意志決定を素早くすることにつながる。それが政治をも変えうると言われる所以じゃないかと思う。

衆議院議員の橋本岳さんは、議員になられる前はIPv6協議会のお仕事をなさっていたりして、存じている。岳さんもTwitterでつぶやいていらっしゃるが、岳さんくらいいろいろとつぶやいてもらえると、確かに議員の方々の生活や考えがライブ感を持って感じられる。政策なんて簡単ではないので、論じ始めると長くなるとは思うのだが、簡潔にかつ即時的に、代議員と国民の間でコミュニケーションができたら、代議員が国民の声を代弁する上では、大きな力になるということになるんだと思う。あとは、代議員がその気があるかないか、に尽きると言うことか。

Twitter人気があまりにも凄いので、その名声(?)がどこまで上がるかも興味深いのだが、これがどう世の中を変えるのかも興味深く追いたいと思う。

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