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ソニーエリクソンの挑戦(15)~2004年3月、日本モデルの欧州への進出

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2004年3月9日にロンドンで開かれた記者会見では、回転式の『S700』というモデルが発表されました。これは、日本では2003年夏に『SO505i』として発売されたもので、ソニー・エリクソンにとっては、日本モデルの欧州進出第一号となりました。ジョグタイヤルのかわりに十字キーなど、細かいデザインは異なっています。

http://k-tai.ascii24.com/k-tai/news/2004/03/10/648629-000.html

ソニー・エリクソンは、設立の経緯から、GSMを担当する組織と、日本市場を担当する組織が分かれており、それぞれのマーケットの特性などから、あまり交流は無いようです。その後のラインナップを見ても、『SO505』から『S700』への移行は、ソニー・エリクソンにとっても珍しいケースだったと言えます。

[2007年1月31日追記]本日、ソニー・エリクソンが、インドに生産拠点を開設する、という発表を行いました。実際の生産は、アウトソーシングのパートナーであるFlextronicsとFoxconnによって行われますが・・・。2004年3月9日の記者会見のメモを読み返していたら、「中国やインドなどの新興市場への対応はどうするのか?」という質問が記者から出て、井原社長が、「中国には生産拠点があるので、インドも、それで賄う」と答えていたのを思い出しました。そのソニー・エリクソンが、いまやインドに生産拠点を持つ。何というか、「思えば遠くに来たもんだ」という感じで感慨深いですね。

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