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一口に広報といっても内容はさまざま。現場での広報活動の実際をご紹介します

発表の手法

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新製品の登場や業務提携、人事など、企業にニュースネタがある場合、発表のしかたにはいくつかあります。大きく分けて、次の3種類かと思います。

1)一斉にリリース配信を行う

2)記者発表会を開催する(リリースも別途一斉に配信する)

3)特定のメディアにのみ取材をセットして情報提供(リーク)する

それぞれ、メリットとデメリットがあるので、簡単にご紹介しましょう。(詳しい方は、他にこんな方法もある、などご意見くださいませ)

1)は発表日の確定が容易、発表者の都合で決められる、というメリットがあります。しかしながら、以前のブログでもご紹介しましたが1日に100件ものリリースが配信されてくる場合などは、その中に埋もれてしまう可能性が高いので、必要なメディアには個別に連絡を取る必要があります。

2)は「発表会を行うほど重要度が高い」とみなされ、1)よりは注目度が高くなります。また実際に発表会を行うので、発表者の写真やコメント入りの記事が紹介され、ターゲット読者への到達率が高くなります。ただ、時間とコストと体力(?)のほか、関係者のスケジュール調整や事前準備などが必要になります。

3)のメリットは、情報を提供する相手が1紙(または誌)に限られているため、記事掲載の確率が高くなり、しかも掲載枠も大きくなる場合が多い(あくまでニュースの内容によりますが)。ただ、この大きな一発を狙うにはリスクもつきもので、もしかしたら掲載されないまま時間だけが過ぎていくこともあります。また、掲載される場合でも、「いつ」というのが特定できないもどかしさもあります。

これらの手法は発表案件に応じて使い分けるのがいいのですが、個人的には記者発表会やリーク時の緊張感はきらいではありません。

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