PR代理店との付き合い方について
みなさんはPR代理店とお仕事をされた経験がありますか?
またその際の印象や評価はいかがでしたか?
私がベンダーに勤めていた時代には、実はそのような経験がほとんどなかったのです。個人的には一緒にお仕事をしてみたくて、上司に申請してみたこともあったのですが、予算の問題やその他の理由で願いはかないませんでした。
なぜ私がPR代理店とおつきあいがしたかったかというと、やはりその道のプロフェッショナルの方たちに客観的なアドバイスをいただきたかったからです。自分たちが日々行っている広報活動が正しいのか間違っているのか、十分なのか不十分なのか、周りからどう思われているのか、などを外部の目から見て指摘してほしかったのです。そして、プロの仕事から自分が学びたかったというのが本音です。
その願望は、ベンダー時代にはかないませんでしたが、フリーランスの広報コンサルタントとなった今、あるPR代理店と契約をし、パートナーという立場で一緒に仕事をすることができるようになりました。
PR代理店との付き合い方、一緒にお仕事をすることのメリットを一度に語りつくすことはできませんので、徐々にご紹介するとして、まず一番大きなメリットを今日はご紹介したいと思います。
PR代理店によって各社各様だとは思いますが、一般的に評価の高い代理店では、組織としてPRのノウハウを持っていること、一人や二人の知恵ではないということが最大のメリットとしてあげられます。つまり「組織力」です。広報業務をプロフェッショナルとして追求してきた結果、個人単位では能力の差異があるのでしょうが、さまざまな業種やレベルの担当者がそのノウハウをもちよれば、クライアント企業のニーズにはほぼ対応できるはずです。企業の担当者だけでは追いつかない幅広い知識と経験が集まっているので、これが利用できれば、企業にとって大きなメリットがあるといえるでしょう。
もちろん、すべての企業にとってPR代理店のノウハウが必要というわけではなく、従来と異なる広報アプローチを行いたい場合や市場認知度を一気に向上させたい場合、または新規市場に参入する場合などに限定してもよいかと思います。