飲料のマーケティングの基本とは?シュウェップスブロガーミーティング
本日は『シュウェップス』という6月11日に発売される飲料の
ブロガーミーティングに来ています。
飲料のブロガーミーティングということで日本コカコーラ本社に来ております。
日本コカコーラというとそりゃあもう世界に名だたる企業なので、
本社ビルからして違うのかなと思い青山にやってきてみました。
・・・わりと古風な感じですね。
よくよく考えてみれば、歴史の古い企業さんなので、
こういったのが普通なのかもしれません。
ブランドイメージからものすごくおしゃれなイメージもありますが
質実剛健実直な企業様なのかもしれません。
さて、ブロガーミーティングということで、
普段お話する機会も少ない日本コカコーラ社の
シュウェップスのブランド担当のトミシゲさん(30代前半)
にお話をお伺いすることができました。
いくつか飲料のマーケティングの基本ともいうべきことから、
素人なりに質問させていただきました。
Q:プロジェクト発足から製作期間は?
A:1年ぐらいのスパンです。
Q:プロジェクトの主な流れはどんな感じですか?
A:ニーズの調査→研究所での味の開発→デザイン→工場、生産
大体こんな流れで作られます。
Q:調査結果としてはどんな結果がでたのですか?
A:40代、大人向けの炭酸市場が存在しているが、
製品として確立したブランドを持つ飲料がなかったため、
この飲料の開発がスタートした。
Q:なぜこの味になったのか?
A:基本的には調査結果を元にいくつもの飲料で絞込みを行っていくが、
その中でイギリスのビターレモンという飲料の味を、
日本向けにローカライズした結果、受け入れられる味が出来た。
Q:固定客の定義ははどんな指標でやっているの?
A:最初に飲んでくれる人をトライアラー、
その後も飲んでくれる人をリピーターとして定義し、
大体月に1回飲んでくれる人をユーザーとしてみなしている。
Q:販売チャネルはどんな風に選択するの?
A:メインはスーパー、コンビニになる。
自動販売機は自社製品内の競争もあるため、
導入まではスーパー、コンビニと比べ難易度が高い。
Q:どんな指標で販売の売れ行きを管理しているの?
A:販売実績はもちろんだが、製品の回転率も細かく見ている。
週を追って、製品の出荷数や売れ行きのトレンドを見て、
必要に応じて、追加のプロモーションなどを行う。
場合によっては味を変えることもあるが、まれなケース。
Q:コカコーラといえばWEBのブランディングも強いけど、
どんな風に作っているの?
A:WEBのチームが社内にあり、コカコーラブランド全体の作成を行う。
社内で専門家チームがいくつかあり、それぞれCMや、
プロモーション、WEBなどなどのプロフェッショナルが仕事を進める。
※実際に関わる人数では20名程度が他の仕事をしながら参加していく模様。
ブランド担当者などは専属もあるようだ。(工藤補足)
ブロガーミーティングにきといてなんだが、
営業からブランド担当者になった、
トミシゲさんはいくつも直接関係のない質問にも快く答えてくださり、
大変好感がもてた。
コカコーラといえば、ワールドワイドな会社のイメージがとてもとても強いが、
実際の飲料開発はそれぞれの国の風習や、気候、文化によって異なるため、
個々の国ごとに行っており、日本人にあった商品の提案をしてくれている。
こうした1つのドリンクの中にもコカコーラ社のマーケティングから、製品開発、
サプライチェーンのプロが一体となった商品作りをしているからこそ、
市場に新しい意欲的な商品が送り出せているのではないだろうか。
『シュウェップス』という1つの商品からも、
その商品を世の中に広めようと挑戦する姿勢が見えた。
微炭酸ですっきりさわやか、ウォッカと割ったら合いそうな、
『シュウェップス』を皆さんも一つ飲んでみてはいかがだろうか。