「医療」を贈り物にすることの難しさ
「体験型ギフト」と聞くと
「カルチャセンターの一日無料権」や「エステ券」
ちょっと変わったところでは「乗馬の一日体験券」なんてのもあったりするが、
今回「GIFCOM」が新しく始めたサービスが斬新だったのでここで紹介したい。
『医療』が贈り物に!体験型ギフトの先駆者【 GIFCOM (ギフコム) 】が『メディカルギフト』を開発 10月15日よりWEB上でサービスを開始!!
普通こうした体験型ギフトは「趣味・教養」や「美容」などの分野が多かった印象があるが、
こうした「医療」を相手に贈るというのは新しい価値観だ。
サービス内容を説明している部分を引用すると。
◆メディカルギフト概要
「メディカルギフト」では、高度な検査機器を備え、予防医療の分野でも高い実績を持つ医療施設による、本格的な医療ギフトメニューから提供を開始し、次 いで在宅型検診、生活習慣病や糖尿病の簡易検査などの手軽に体験できるものまで、利用者のニーズに合わせて商品ラインナップを充実させてまいります。
上記のとおり、正確な表現をすると「検査」を相手に贈るということができるというわけだ。
ただ、ちょっと使いどころが難しいなと思うところとしては、
医療という特殊な性質上「友人には送りづらい」という点が上げられる。
そこらへんは「GIFCOM」側もわかっているらしく「父の日」「母の日」「敬老の日」
などを視野に入れた売り込み方をしている。
ただ、家族にばかり送っても市場的に面白くも無いので、
たとえばこんな風な切り口で贈るのはどうだろう?
・お世話になった恩師に、今まで苦労をかけたお礼に医療ギフトを贈る
・結婚する前に医療ギフトを贈り、相手の健康を強制チェック!
・部門目標を達成したときに、一番徹夜をした人に医療ギフトを贈る
なんだか、ブラックジョークみたいな感じでもないが、
実際問題、こうした強制力が動かない限り、
一般的に健康体に見える人は、健康診断に行くような思考にはならないだろう。
「医療」の分野まで裾野を広げてきた、体験ギフト、
次はどんな分野で新しい商品を開発するのでしょうか。