「ミセつく」終了とねじキューピー、生き馬の目を抜け
多くのチャレンジングなwebサービスをリリースする、
サイバーエージェントのサービスで私が個人的に注目していた
「ミセつく」というドロップシッピングのサイトがあるのですが、
実は今月9月で終了してしまうそうです。
ミセつくの運営会社は、厳密に言うとサイバーエージェントではなく、
その子会社、ストアファクトリーがやっております。
2月からフルオープンしてはや半年。
まさかもうサービスがクローズするとは思いませんでした。
ドロップシッピングについて知らない方も多いと思いますので、
wikipediaから引用しておきます。
ドロップシッピング (Drop Shipping) とは、インターネット上における商品の広告または販売の一形態で、商品等をウェブサイトの閲覧者が購入した場合に、商品の発送(場合によっては請求も含む)を販売したウェブサイトの提供者、あるいは広告者ではなく製造元や卸元が直接行う取引方法の名称である。
ドロップシッピング自体の認知度があまり向上しなかったのも
原因の一つにあげられますが、
実際のところはどうなんでしょうか?
「リアルな物」を媒体にしたビジネスは、
実際のところマネタイズの面でかなり有利に働きます。
広告や、コンテンツ会員などに比べると、「マネタイズ」のイメージが
想像つきやすくプランも組みやすいと思います。
ただ、「リアルな物」を扱うことは、オンライン上ではかなり難しく、
「凡庸なものは生き残れない」生き馬の目を抜く知恵が必要となります。
なにしろ、あらゆる商品は検索または価格比較サイトに行けば、
簡単に最低価格のものを手に入れることができてしまいます。
生き残るのは「優れたニッチ」を取ったような商品だと思います。
たとえば、私が最近注目した商品としては、
「ねじキューピー」というものがあります。
とある、ネジ屋さんで見つけたものですが、斬新だと思いませんか?
一目見たら忘れない商品のインパクトを持っていると思います。
しかもネジ屋さんでしか買えないというニッチさ。
こういった「優れたニッチ」を見つけた商品を多く集められれば、
ECビジネスが成り立っていくと思いますが、
ドロップシッピングという形態であるため、
「凡庸」な一般のお店で売っているような商品しかラインナップできず、
販売者側で大きな利益が出なかったのではないかと思います。
そういう意味では、「ClubT」などに代表される、
「自分の考えた絵やロゴをTシャツに貼り付けて販売」
するドロップシッピングの企業は、「優れたニッチ」を自社内に作る可能性があるため、
生き残る可能性があるかもしれません。
変貌激しいEC業界ですが、これからどうなっていくのでしょうか?
まだまだ観察が必要です。、